英語が喋れない監督生III

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グリム「よぉ。オマエ、昨日調理室で怪我したヤツだろ？
ちょっと話聞かせてくれよ」

『バッ!?』

ジャミル「はぁ？急になんなんだ、あんたら」
カリム「あぁ!!この狸っ、入学式でオレの尻燃やしたヤツ!!」


案の定嫌な顔されると同時に驚く顔する2人
グリムを殴ってやろうかと思ったが、その前にリドルが口を動かした


リドル「グリム。キミは少し口の利き方に気をつけたほうがいい。
すまないね、朝食中に」
カリム「ハーツラビュル寮の寮長と、入学式で暴れた狸。
あ！お前は!!」


そう言い近づき手を取る
近い、顔が近い…メチャクチャキラキラした眼で貴方を見る


カリム「あの時はありがとな！きちんとお礼も言えなくて」
『(古〇一紀っさん⁉︎)えぁっい、いえ…ウチの奴がとんでもない事をしたので、
こちらこそすみません』


すごく申し訳ない顔をしていたのか、カリムは少し笑ってしまう


カリム「あっははは！なんかオマエ面白いな！」
『は、はぁ…ありがとう、ございま、す…？』
グリム「オレ様は狸じゃねぇ!グリム様だ!んで、コイツは子分なんだゾ」

カリム「へぇ〜、そうか！オレはスカラビア寮寮長のカリム。
こっちは副寮長のジャミルだ。よろしくな」

グリム「お、おう…。なんか、調子狂うヤツなんだゾ…？」


意外にもグリムの弱点を知った貴方
これは使える⁉︎…そう思ったのだった、、


ジャミル「…で？なぜ俺が怪我をした話を聞きに？」
『その、あまり詳しいことは言えないのですが…
クロウリー先生から頼まれて、それで"仕方なく"やっています』
ジャミル「そ、そうか…。まぁ、構わないけどな」


どこか可哀想と言いたげな顔で見られた貴方だが、どうでも良かった
今は情報が必要だ。


ジャミル「昨日の夜、
俺はカリムに頼まれて、調理室で夜食の羊肉の揚げ饅頭を作ってた」
カリム「ジャミルの作る揚げ饅頭、ほんっとに美味んだ!!
今度お前らも食いにこいよ!」

ジャミル「カリム、話の腰を折るな」
カリム「あぁっ、悪い悪い」

ジャミル「具材を細かく刻んでいた時に、"何故"か手元が狂って、
手を傷つけてしまった」
カリム「ジャミルの包丁さばきは、うちのコック長も舌を巻くレベルなんだぜ！
マジフトの練習で疲れてたのか？」

ジャミル「いや。俺はその程度で手元を狂わせたりしない
だけど、調理中に一瞬、意識(・・)が遠くなったような感覚があった」


その言葉に、疑問を問う


『それは、目眩とかそういうのではなく？』

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