【銀魂】私には似合わない 【沖田総悟】 【神威】

9.気になる ページ11

〜*沖田side〜

楽しい



心からそう思ったのはいつぶりだろう


話しているうちにAさん呼びはAに、沖田さん呼びは総悟に


まるでずっと一緒にいたかのような感覚だ




総悟 「こんな楽しいこと久しぶりでさァ」



俺はAに聞こえない声の大きさで言ったつもりだった




でもAには聞こえていて


A 「私もこんなに楽しいの久しぶりだよ」



ありがとう、そう言われると俺の胸は高鳴る


改めて思った。


俺はAに一目惚れしていたと



こう思っているときにも時間は過ぎていって


俺は帰らなければならなくなった

総悟 「じゃあ、帰りやす」

A 「もう帰るの？ 気をつけてね」




Aは玄関まで来てくれた


最後に早いかもしれないが自分の気持ちを言おう、そう思った


総悟 「おらァ、Aに一目惚れしちまいやした」




好きでさァと言いかけた瞬間









A 「やめて。」

総悟 「…え？」

顔を曇らせるA。


Aは続ける

A 「それ以上言わないで。………ぉね…っが、ぃ」

言葉を詰まらせながら伝えてくる


俺は悪いことをしたのか？

総悟 「A…？」


名前を呼ぶとAは、はっとしたようにこちらを向き

A 「じゃ、じゃあ！気をつけて、帰ってね！」

そういった


ガシャン


勢いよくドアが閉まる



最後のAはさっき話していたような明るい声に戻った

ただ一つ違うかったのは







________Aの笑顔は貼り付けた笑顔だった


A、過去に何があったんですかィ？


俺のこと、嫌いになりやした？



会ったばかりのAにそんな不安を抱きつつ、俺は屯所に戻った。

10.貼り付けた笑顔→←8.顔合わせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す