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18..嫌いだ。 ページ19
*一松*
「はぁ…………」
完全に学校は遅刻だな。
2階の部屋に入ると窓が
開きっぱなしだった。
「ったく、誰だよ……
クソッ、さみー……」
「にゃん!」
「ん?なんだお前か……
おいで、寒かったね……」
猫だった。
窓の外にカラ松がいた。
まだいたのかよ……
めんどくせぇ。
「一松!おおい!
ちゃんと来るんだぞ!バーン☆」
それでもお前はそうやって
優しく振る舞うんだよな。
くたばれ、KS松……
「……人の気も知らないで…」
8ケ月経とうと俺の行為が
収まる訳じゃなかった。
あいつが知らないうちに盗撮しては
現像し楽しみ、勝手に
脳内出演させては楽しみ、
それの繰り返し。
それどころかあいつに抱かれる
妄想までし始める始末で……
末期だ……
できることなら本当に嫌いに
なりたかった。
なんで俺たちは兄弟なんだろう。
なんで兄としての優しさを
無駄にしてしまうんだろう。
なんで俺は普通になれないんだろう。
嫌いだよ、お前なんか。
俺がおかしくなったのは全部、
お前のせいなんだ。
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