第220話：呪いの手紙 ページ21
「ぎゃぁぁああああ！Aちゃ、Aちゃんが目を覚ましてる！瞬きしてる！息してる！！好き！！」
『うるせーな久し振り！！！』
「ちょっと！2人共少し静かにしてください！」
怪我も完治に近付き、アオイちゃんに腕の包帯を解いて貰っている最中。
バンｯ！と勢いよく扉が開かれたと思えば、これまた凄い勢いで善逸が部屋に入って来た。
そして相も変わらずの高音。
鼓膜がビリビリと震えるのが分かる。いやうるせえ。
もう少し静かに行動出来ないのだろうか。
「も、もう！2ヶ月も眠ってて…心音も小さかったし…！俺、俺…ｯもう、あんな思いやだよぉ！」
『まあ生きてんだからいいじゃん？』
「男前過ぎｯｯ！でももう絶対ダメだよ！無茶しないでよお〜！！」
おーいおいおいと泣き始める彼に困り果て、アオイちゃんの方を見るも、彼女も溜息を吐いてただただ困った様な表情を浮かべるばかりで。
どうやらこれには彼女もお手上げなようである。
というかいつも善逸が迷惑かけて申し訳ねえ…。
手のかかる子どもの母親はいつもこんな思いしてるのか…。(？)
『も、も〜泣き止みなって！』
「うっ、俺より先に死んじゃ絶対ダメだからね…！！俺達結婚するんだから…ｯ！！」
「え…貴方達そういう…？」
『おめーよォ！アオイちゃんに変な誤解生ませんじゃねーよ！！』
「でもそうでしょ！？」
『初耳だわ！！』
よたよたとベッドに歩み寄ってきた彼に抱き着かれ、げっそりとした表情を浮かべるも、彼は特に気にする様子もなく。
アオイちゃんに引っ張られてもビクともしない。
それもそうだろう、幼子のように泣き喚く姿で忘れていたが、彼もちゃんとした男なのだ。
そんな事を改めて実感していれば、突然彼が何かを思い出したかのように、あ、と声を上げる。
「そうだ。そういえばAちゃん宛に手紙がきてるよ。燕がさっき運んできて…はい」
『？ン、あんがと』
彼が懐から出した手紙は、…手紙…いや手紙かこれ。
何かちょっと粗末な紙…と言った方が正しいかもしれない。
だってこれ…これ便箋直じゃねえか封筒か何かに入れろよ！
一体何処のどいつからだ！？と、とりあえず折り畳まれた紙を広げてみれば＿、
「うわあ…」
「え、怖、怖ｯ！？何これ！？やだ怖い！！」
『うへえ』
便箋に書かれていたのは、「呪う」「恨む」「刀は渡さん」「許さない」etc.
…どうやら彼、今回は簡単に許してくれそうにはないらしい。
これは…中々面倒な事になりそうである。
第221話：いざ、刀鍛冶の里へ！→←第219話：話を聞かない人
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
令和からタイムスリップしてきた少女が大正時代で仲間と共に鬼退治をするお話。�Α�... 令和からタイムスリップしてきた少女が大正時代で仲間と共に鬼退治をするお話。�А�... 【鬼滅の刃】【呪術廻戦】五条先生のお気に入り。もっと見る
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまいろ(プロフ) - ソーダ錫さん» あれ、分かっちゃいました！？すげえ！そうです細かい所何個か修正したんですよ！！そんなに！！読み込んでくれてるんですか！！うおん！！！感謝カンゲキ雨嵐！！！あざます！！！これは嬉し過ぎる (2021年3月6日 23時) (
レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - これ何個か細かいところ修正しましたね・・・？この作品ガチ勢の私にはわかりますよ、えぇ。超すこ。 (2021年3月5日 22時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 蓮さん» 土下座ボーイ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2020年1月14日 23時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 土下座ボーイ！！！！ (2020年1月14日 1時) (レス) id: 0d8aed718b (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - セブンス・エイカンさん» コメントありがとうございますーー！！！獪岳またの名を土下座ボーイが登場しましたね！！！！！面白いと言って貰えてめちゃんこ嬉しいです！！！私も好きです愛してますこれからもよろしくね。 (2020年1月13日 13時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年11月4日 7時
