令和からタイムスリップしてきた少女が大正時代で仲間と共に鬼退治をするお話。 �◆攀缶任凌蓮�

第56話：わちゃわちゃ ページ6

「どうすんだどうすんだ死ぬよこれ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ！ヒィーｯ骨折してるなんて酷いあんまりだぞ！！死んだよ俺！九分九厘死んだ！！！」

「善逸静かにするんだ。お前は大丈夫だ」
「気休めはよせよーｯ！！！」
『こりゃひでえ...』


相も変わらず泣き喚きながら、私と炭治郎の周りをぐるぐる回る善逸。かと思えば、今度は再び腰に抱き着いてきた。ずっとこの繰り返しである。
このままでは日が暮れてしまいそうだ。(主に善逸のせいで)


念の為言っておくが、私達は屋敷に足を踏み入れてから未だにたったの2歩しか歩いてない。
つまり、私達はよそ様(？)の玄関でずっとこんな事をしているのだ。(主に善逸のせいで)迷惑極まりない。


なかなか進まないこの状況に(主に善逸のせいで)、親分の身が案じられるも「ねえ今誰の事考えてたの？ねえ。余所見しないでよ」と腰に抱き着く力を強める善逸に、そっと目を逸らす。怖い( ˘ω˘ )


「ていうかさっきから思ってたんだけどAちゃんスカート短過ぎだよ！！！可愛いけどさあ！？似合うけどさあ！？こんなに脚出して、伊之助って奴が変な気を起こしたらどうすんの！？」

『ごめん何の話』
「もーダメだよ！！Aちゃん襲われたら、俺弱いから守れな((「駄目だ！！！」ギャーｯ！！！」


唐突にそう叫んだ炭治郎に善逸が喚き、その善逸の声で私の心臓が止まる。しかし後ろからドンｯと、何かがぶつかってきて、再び心臓が動き出した。

見るとさっきまで外に居た子供達が私の腰辺りにしがみついていて。(主に妹ちゃんの方が)
前には叫ぶ善逸、後ろは怯えた子供。
これは....ｯ！これは.........何だこれ。(何だこれ)


「入ってきたら駄目だ！！！」
「でもお兄ちゃん、あの箱カリカリ音がして...！」
「だっ...！だからって置いてこられたら切ないぞ！あれは俺の命より大切なものなのに....」
『え、何入ってんのアレ！？命より大切なものって、ま、まさか【ピーー】！？』
「Aちゃんｯ！！！！」


思わず湧いた疑問を口にすれば、ボカンｯ！☆と善逸に頭を叩かれた。それを見た炭治郎は「善逸！？」とギョｯとしている。尚、彼には先程の言葉は通じてない模様。

いや〜それにしてもまさか善逸に叩かれる日がこようとは...(自業自得)。
人生何があるか分からないね！

叩かれた頭を抑えながら顔を上げれば、彼は顔を真っ赤にして「子供もいるんだからｯ！！！！」と。
プルプル震えている。



いや下ネタ覚えたての小学生高学年か。

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