ヒプノシスマイク-A.R.B-【MAD TRIGGER CREW編】No.1

・ ページ16

銃兎「いえ。むしろこちらから声をかけたんです。
顔馴染みがいたもので」

理鶯「小官がAの世話をした事があってな。

中途半端に放り出す形になってしまったから、
再開できたことを喜んでいたのだが、
貴殿の様な男に育てられたのだと知って、安心した。

小官が礼を言う筋ではないが、Aを助けてもらった事を感謝する」

DJ ROKURO「コイツを拾ったばかりの頃に、確か話してたな。
ぶっ倒れてた所を、親切な軍人に世話してもらったとか何とか…、
それがお前ってことか。なら、礼を言うのはこっちの方だ。

クソガキが世話になったな。メシを食わせてやってたんだろ？」

理鶯「あぁ、小官の手製のものだが。
よければ今度2人で食べに来るといい。喜んで振る舞おう」
DJ ROKURO「へぇ、そりゃ楽しみだな。せっかくの誘いだ。
受けさせてもらうぜ」


その時の呂駒呂は笑っていた
こんな顔滅多にしない為、少々新鮮だった…


(『師匠もこんな笑顔出来るんだ…、改めて実感する』)


と少々失礼な事を考えた貴方であった

そんな考えている最中、話は先へと進む


左馬刻「今度いつ顔出すんだ？借りてたもん返しに行く」

DJ ROKURO「顔ならほとんど毎日出してるぜ。
もっとも、酔っ払って記憶があるかは、定かじゃねぇがな。ハハッ!」
左馬刻「耄碌(もうろく)すんには早えんじゃねぇか？ま、適当に寄るわ」

DJ ROKURO「あぁ、そうしてくれ」


左馬刻「そんじゃ、そろそろ行くとするか。控室ってやつがあんだろ？」


時間も過ぎるには早かった
もうすぐオルタナティブラップバトルも開催する


銃兎「えぇ、案内をもらってますね」
左馬刻「呂駒呂、A。
そっちもどうせ行くんだろうから連れて行けや」

DJ ROKURO「人に聞く態度じゃねぇな、左馬時」
左馬刻「あぁ？」

『ふぁッ、ケケッケ、ケンカ…でしょうかっ？』

銃兎「喧嘩というほどのものにはならないでしょう」
理鶯「あぁ、少なくとも左馬刻は、機嫌良さそうに見える」
『き、機嫌がいいんでですか?ア、アッハハ…、』

銃兎「とりあえず、左馬時。
バトル前にくだらないことで揉めないでください。
それに相手は、このバトルを仕切るDJですよ」

左馬刻「おっさんそんなに偉いのかよ？」
DJ ROKURO「どう思ってもらっても構わねぇよ。とにかく今は急ぐだろ。
おいクソガキ、先導しろ」

『は、はい!!』

そう言い、貴方は先に歩きその後ろに4人はついていく様
歩いて行った…

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す