季節の呼吸を持つ少女【鬼滅の刃】第壱話

第拾伍話 ページ17

炭治郎「グッ！」


勢いよく吹き飛ばされた炭治郎は地面に一回あたり、
そして木にあたり止まった…

左側にあった傷は怪我して血が出ていた
そしてつけていた狐のお面も割れた…


『ッッ!!炭治郎君ッッ！』



喉が潰れるほどに声を出した貴方
その姿を見て何かを想像してしまう


『(ここで死なすわけには…ッ)
君！君m……!?』


見ると後ろに居たはずの剣士がいなくなった

(『逃げたのかッ！あの人!!人が倒れている隙に…!?』)


なんて考えていると手鬼はドンドン炭治郎の方へ行く


『シィィィッ…


(全集中 季節の呼吸 参ノ型 夏＿＿＿＿＿九夏三伏！)』


走る度に足をつけた場所が明るくなり、そして暑くなる
手鬼に近づいた貴方は炭治郎を狙おうとした数本の手を一気に斬った


手鬼「ッ！暑い暑い暑いッ！
なんだこれ！？日光に当たるような痛みがするッ！
あづいッ、あづいぃいいいい！！」


そう云い数本の手は貴方の方を襲ってきた


『はぁあっ！』


次々と来る手を斬る
しかし唯一、1本だけは斬れずに炭治郎の方へ行ってしまった


『!!炭治郎君ッ！』


貴方は行こうとするが次々と手が来る為、行こうにも行けなかった

『起きてくださいッ!!お願い早く起きてッ!』
そう叫んだ…


その頃炭治郎の中


炭治郎「……」


茂「兄ちゃん…兄ちゃん!」

闇の中で炭治郎に問い掛ける声…。それは炭治郎の弟だった


茂「兄ちゃん！！」


炭治郎「ハッ…！」


飛んでいった手を避けた


『!!炭治郎君…ッ』


安心して少し涙を出してしまった貴方


『炭治郎君！気をつけてください！』
炭治郎「ありがとうハルミさん！俺もやります！」
『えぇ！』

手鬼「まだ動けるのか…

遊び甲斐があるなぁあっ！」


無数の手は炭治郎の方へと向かって行く

斬って斬って、そして避ける
斬れた手は一回戻り、そして直ぐに生えまた襲う

手は貴方と炭治郎を何度も襲った

炭治郎は動き回っている時、手鬼は話した


手鬼「手を斬ってるだけじゃ俺は倒せないぞぉ？
もっとも、俺の頸(くび)は宍毛の餓鬼でも斬れなかったがなぁ！」
『っ…』


先が想像できてしまう

手鬼の頸を斬ろうとした刃
その刃が折れた時には…


全てが、…何もかもが終わり。

その後はどう云う殺され方かは貴方はわかってしまう
顔を1握りで…


『ッ…でぁあっ！』


追ってきた手を斬った貴方は手鬼の方を見て、睨んだ

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