季節の呼吸を持つ少女【鬼滅の刃】第壱話

第廾漆話 ページ29

その日から15日後(計16日)…


__リィ………ン、リィ………ン、リィ………ン__

『？風鈴…？』


何処から風鈴の音が聞こえる
玄関へ行くとある人が歩いてきた


？「……」


帽子には風鈴をつけていた
背中には布で包んだ物がある


？→鋼鐡塚「杠ハルミの刀を打ち、持参した鋼鐵塚(はがねづか)だ…」
『これはこれは、遠い所まで来てくださり誠にありがとうございます(礼』


そして貴方は『中へどうぞと云い』振る舞った

…


『どうぞ、お茶です』


と云い茶を出す

鋼鐡塚「では、これを…」


と云い置いといた荷物を布を剥がす
そこには4つの色の布で出来た柄(つか)と黒から白へと変わっている鞘(さや)が見えた


鋼鐡塚「これが日輪刀(にちりんとう)だ。俺が打った刀だ」
『綺麗ですね…。どんな鉱石を使ったのですか？』


と問い掛ける


鋼鐡塚「太陽に壱番近い山で採れる。猩々緋砂鉄(しょうじょうひさてつ)と猩々緋(ひ)鉱石だ。
それで日の光を吸収する鉄ができる」
祖母「なんとも…」


と驚く祖母


鋼鐡塚「お前が使った日輪刀は凄いとしか云えない…。
あんな肆色(よんしょく)の刀を見たことがなかった」


ひょっとこの仮面を被りながら話す鋼鐡塚はどこか嬉しそう


鋼鐡塚「ささ、抜いてな。
日輪刀は別名色変わりの刀(・・・・・・)と云われているからな。
持ち主によって色が変わるのよ。

そうだな…、お前は緑(・)か、もしくは肆色(・・)になる。
さぁ、」

『はい…』


そう云い、貴方は鞘を抜いた


スゥッ…


『…！』


色はどんどん変わる


『!!肆色(・・)……』
鋼鐡塚「おぉ…」
父「素晴らしい…」
祖父「綺麗だな…」
祖父「ですね…」


色は4色になった…
桃色、緑色、橙(だいだい)色、水色の4つ


『…』


貴方は自分の刃に見惚れてしまう
そしてよくよく考えたら…


『母上と同じだ…』


そう、貴方の母も同じだった
ただ、正確には少し色が違う

赤色、薄緑色、蜜柑(みかん)色、青色だ…


鋼鐡塚「ふむ…実に善い色だ。善い色を見れた。感謝する…」
『いえいえ、こちらこそ刃を作ってくださって誠に有難うございます』


座って礼をする
その時だった…


鎹鴉(カスガイガラス)「カァ！カァ！」


家に鎹鴉が入ってきた


父「ほぉ、これが鎹鴉ですか…」
祖母「可愛らしいねぇ…」
祖父「…」


興味津々の家族であった…

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