小さいすのーまん２ (ページ8)

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宮舘行方不明事件ページ8

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宮舘side

「やべ、寝てた。」

部屋が明るくなり、いつの間にか

洗濯機にもたれ掛かって寝ていたことに気づく。

戻るなら今だな。と思い廊下へ向かって歩いていたら

ドスッ、ドスッ…と大きめな音が

近づいてくるように聞こえてくる。

ヤバイ！こういうとき小人って

見つかっちゃいけないんだよな？と

隠れる場所を探すも隠れられそうな所が見つからない。

敵はもう、すぐ近くにいるようで

廊下には黒い影が伸びていて

『今日も疲れたー』と呂律の回らない声が聞こえる。

舞台とかでは臨機応変に動けるのに

こういうどうでもいいときに焦りすぎて頭が回らない。

仕方ないから壁際に寄り、

体勢を低く床に寝そべってみた。

気づくな！気づくな！と心のなかで念を送る。

けれどどんな人かなと気になり見上げれば

大きい女性が鼻歌まじりでシャワーを浴びようとしている。

緊急事態だとはいえ、見てはいけないもの…

慌てて顔を伏せれば、身体全体にドサッと

何かが被さる。

「んぐ！」

いきなりで声出ちゃうし、何事かと顔を上げても真っ暗。

動けばどんどん絡み付いてくる。

「最悪…今日、ついてねーな。
誰か探しに来てくれないかなー」

無理に動くのを止め、寝転がっていると

つい、弱音も出てしまう。