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第20話 ページ21

ーガラガラー

彼は無言で戸をあけた。

すると、遠くから足音が聞こえて、その音はどんどん近ずいてくる。

「あら、お帰りなさい。十四郎さん。」

足音の主は、栗色の髪を後ろで束ねた、とても綺麗な女の人だった。

その女の人は、私を見ると、不思議そうな顔をした。

「十四郎さん、その女の子は…?」

「あぁ、こいつ怪我してたんだ。手当してやってくれねぇか」

言い方はぶっきらぼうだけど、とても温かく感じた。



「よし。これからは安静にしててね。」

女の人は、ミツバさんという人で、とても優しい人だった。

「ありがとうございます。」

こんなふうに手当をしてもらうのは、初めてで。

「ここにいてもいいか、近藤さんに聞いておくわね。少し待ってて。」

私は「はい」と頷くと、天上を見上げた。

しばらくボーっとしていると、戸がひらいた。

「おい、大丈夫か?怪我。」

驚くことに、土方さんだった。

さっきミツバさんに教えてもらった。

「はい、貴方のおかげで助かりました。」

私は深々と頭をさげる。

すると、また戸が開いた。

「おう、この子か、トシが連れて来た子は。」

とても優しそうな男の人がはいり、そのあとにミツバさんと、小さな男の子がはいった。

「私…お邪魔でしたか?」

そう言うと、近藤さんという人は笑った。

「邪魔なわけないだろう?ここにいていいからな。」

「私も大歓迎ですよ?」

「俺も別に…」

みんなが笑ってくれた。

そして、最後に。

「今日からここが、お前の居場所だ。」

そういったのは、土方さんだった。

何故か胸が温かくなって。

目がジーンとして。

涙が溢れてきた。

「ありがとう、ありがとうございます。」

ー涙は、嬉しい時にも出るですねー

***************************

分かりにくいかもしれませんが、夢主ちゃんの過去編でした。

次からは本編です。

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結華 - Iemon様、ご指摘ありがとうございます! そして、かにかにかに様、温かいコメント、ありがとうございます! (2016年4月16日 20時) (レス) id: cbc90a3e79 (このIDを非表示/違反報告)
かにかにかに(プロフ) - 話の雰囲気と展開が銀魂のノリっぽくて好きです!これからも頑張って下さい。 (2016年4月7日 0時) (レス) id: a2f2b73c83 (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - 新選組じゃなく真選組ですよ (2016年3月30日 20時) (レス) id: 64c83994f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結華 | 作成日時:2016年3月30日 12時

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