第17話 ページ18
私はそれから、殴られ、蹴られる毎日を送る。
傷だらけで、ボロボロの服を着ている私を、誰も助けようとはしなかった。
ある日、私は一匹の猫を見つけた。
真っ白で、ふわふわしている、とても綺麗な猫だ。
でも、その猫は独りぼっち。
私と同じ。
初めて私は生き物を触った。
とても温かくて、柔らかい。
それから私は、猫と遊ぶ様になった。
言葉は分からなくても、何を思っているのかは大体わかる。
私にとって、世界でたった一人の、大切な人…いや、猫だった。
猫は人間より寿命は短い。
それは分かっていた。
でも…その猫が死んだ理由は、寿命なんかじゃなかった。
「バカね。たかが猫に感情移入するなんて。」
「お前なんかと遊ぶなんて、あの猫もバカだな。」
あいつらが、殺した。
…許せない。
絶対に、許せない。
私の大切なモノを奪った。
だったら…
「…ろ……や…」
「ころ…し…やる」
「殺してやる」
「コロシテヤル!!」
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結華 - Iemon様、ご指摘ありがとうございます! そして、かにかにかに様、温かいコメント、ありがとうございます! (2016年4月16日 20時) (レス) id: cbc90a3e79 (このIDを非表示/違反報告)
かにかにかに(プロフ) - 話の雰囲気と展開が銀魂のノリっぽくて好きです!これからも頑張って下さい。 (2016年4月7日 0時) (レス) id: a2f2b73c83 (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - 新選組じゃなく真選組ですよ (2016年3月30日 20時) (レス) id: 64c83994f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結華 | 作成日時:2016年3月30日 12時