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｢ごめん、もっと可愛い子みつけてその子のこと好きになった｣
中村A、花の短大1年生。
この夏を一緒にエンジョイする予定だった彼に振られました。
これはまあ、いつもの事だ。
大体わたしは好きな子ができたと言って振られる。
へえ、そうと返せばそんだけかよ〜嶺亜ちゃんとは大違いだな、と。
馬鹿な彼氏に、もう元彼か。
大バカな元彼に言ってやりたい。
その嶺亜ちゃんってわたしの弟なんですけどね、って。
どうやらわたしはまたしても、2つ年下の弟に可愛さで負けたらしい。
｢お前は顔はまだマシなのに全然可愛さの欠片もないもんな｣
と笑いながらいわれグサリと突き刺さる。
確かに可愛い可愛いわたしの弟嶺亜は仕草ですら可愛らしい。
男のくせに。
それは認める。
だが騙されてるぞ？嶺亜はとんでもない腹黒小悪魔男子だ。
それも度を越した重度のシスコンの。
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作者名：紫苑 | 作成日時：2020年6月10日 22時
