深澤兄妹1

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岩本side



ここ最近だってずっと仕事で会っていたはずなのに、


Aがそんなにも思い詰めていたことを





俺らは誰一人気づかなかった。







Aの話を聞いたふっかは



気づけなかったことに責任を感じているのか、



下を向いてしまった。






岩「A？ 無理しなくていいんだよ？


疲れた時は疲れたって言わないと。



じゃないと、今日みたいにしんどい思いしちゃうだろ？



俺たちに言いづらいなら


ふっかに内緒で言ってもいいから」





向「そうやで？


Aちゃんのこと迷惑やなんて誰も思うわけないやろ？


俺なんかみんなに迷惑かけてばっかりやで？笑」



ラ「そうだよ笑 康二くん本当に振り覚えるの遅いし笑」



向「それは言わんといて〜や笑 俺やって頑張ってんねんで？笑」



ラ「嘘 嘘！笑 冗談だよ笑」




なんて、康二が持ち前のトーク力で場を和ませていたら、





ふっかが顔を上げた。




その表情は真剣で、でもどこか優しく


宝物を見るような顔だった。








深「A。お兄ちゃん何にも気づいてやれなかった。


ごめんね。




でも、もしこれからAが辛いって思った時は、


ちゃんとお兄ちゃんに教えて？



いくらでも話聞くし、気分転換したいなら一緒に出掛けるし、


一人になりたいならそれでもいいし。




毎日仕事しながら学校行って、課題やって、台本覚えて、


本当によく頑張ってる。偉い。





全部真面目にやれるのはAの良い所だけど、


そんなに完璧じゃなくてもいいんだよ？




正直、一回くらい課題出し忘れたって大丈夫だから笑


本当は良くないけどね？笑 でも良いんだよ。



たまにはそうやって適当にやったって。





じゃないと疲れちゃうでしょ？？


もっと自分に優しくしてあげて？



もし、また自分のこと責めちゃいそうになったら、



お兄ちゃんに甘えなさい。




A甘えるの得意でしょ？笑 ね？ わかった？？




じゃもう泣くのおしまい！ 」







やっぱり兄ちゃんには勝てねぇな笑






さっきまで流れていたAの涙は、


いつの間にか止まっていた。






Aの頭を優しく撫でながら微笑むふっかを


みんなもほっとした顔で見守っている。




SnowMan 良いグループだな。





本当は俺にも甘えて欲しいけど、



Aが甘えたいと思える日まで


気長に待つことにしますかね笑





この様子じゃまだまだ先は長そうだな、、苦笑

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