好きだからこそ居られない・・【SARU】 (ページ1)

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ｍｉｓｓｉｏｎ１ページ1

「はぁ・・はぁ・・・」

私は全力で逃げる。

走り続けてもう・・どれくらいかすら覚えてない。

ただ逃げる。

信じる未来のために・・・

シュッ！！私の顔のとなりを素早く何かが通り過ぎる。

私のかなり後ろにある壁が爆発する。

「！！」

私は急いで振り返る。

(間違いない！！・・これはアンプル・バズーカ！！)

近くにいる・・！フェーダの誰かが！！

私は私の能力、姿を消す能力で自分の姿を隠す。

しかし、私の周囲を何かに囲まれる。

「なっ！何っ！？」

私はその何かから出れない。

(いったい、どうなっているの！？)

そこに現れたのはフェーダの元仲間・・メイアとギリスだった。

「そこにいるのは分かっているのよ？A。」

(！！)

メイアとギリスはどんどん私に距離を詰めてくる。多分、二人に私は見えていないだろうけど・・

「君がいつかは脱走するとSARUは常々対策法を作っていたんだよ。残念だったね。」

私の全身の血が一気に引いていく。

(うそ・・どうしてわかったの！？)

私は自分の心に聞いてみる。

だけど、バレるような行動はしていない。

私が・・エルドラドのエージェントだなんて！！

「姿を現したら？どうせここからは逃げられないんだし・・」

「まぁ、最も僕たちの愛の前に、捕まえられないものなどいないだろうけどね。」

二人は私の前でかなりいちゃこいてくれる。

うざい。

だけど、そんなこと言ってる暇なんてない！

(ここからどうにか逃げなくちゃ！)

捕まるわけには行かない！私は確かにエルドラドのルートエージェント。

だけど・・ほかのルートエージェントは誰ひとり私の存在を知らない。

捕まれば助けなんて・・絶対来ない！！

そんなことを思っていた私はポケットをあさってみた。

(何かっ！何かっ！！)

声は聞こえないように静かに行動していた。

「ねぇ、そろそろ喋ってくれない？」

「往生際が悪いよ。」

二人の顔はどんどん険しくなっていく。

(あった！！)

私はいざという時のために作っていてもらったタイムジャンプのできるブレスレットを使う。

私は静かにタイムジャンプをした。

「だからぁ～！」

メイアのその声を最後に、私はタイムジャンプをしたのだった。

私の呪われた運命から・・逃げるために・・

愛するあなたに嘘をついた・・その償いに・・

一人で生きていくことを決めたのだった。