13 ページ14
合宿3日目。
正直今日は危なかった。
昨日までの疲れが地味に残っているせいか、ギリギリまで起きることが出来なかった。
もともと朝に弱い体質なのだけれど、私はそれを絶対に悟られたくないので無駄に早く起きるようにしているのだ。
本当は10時間くらい寝ていたいが。
そんな訳で今日もまた、朝早くから試合形式の練習がはじまる。
対戦相手は梟谷
木兎さんのスパイクが決まり、11-6となったところでタイムアウトが入る
谷地さんと清水先輩に混じってブロックに関する話をしていたのだけれど
"止められなくても手に当てるだけでいい"とコーチのアドバイスに対し、月島が
「止めなくてもいいんですか」
と返しているのが聞こえ、思わずそっちを見る
昨日の一件と練習風景を間近で見ているものとしては、非常に昂るものがある。
もしかして止めてしまうのでは………！！
14-8
依然として差は縮まらないまま、向こうのチャンスボール
レフトの木兎さんがまた強烈なスパイクを………
と思ったのも束の間、それはフェイントで点を決められてしまった。
………いや多分違うな
木兎さんのあの感じからするに、直前まで強打でくるはずだった
対する月島はブロックの感じが昨日までと段違いだったし、あのまま打ち下ろされていたらドシャット出来ていたようにも思える
月島のブロックが木兎さんにフェイントを選ばせたんだ
恐らくそれで正解だろう
月島やるじゃん……！
……後輩の成長を実感できた感じがして気分が高まったのもほんの一瞬
木兎「逃げたんじゃない！避けたんだ！上手に！避けたの！！」
……………と、結構な声量で反論している木兎さんにかき消された
今どきの中学生…なんなら小学生ですらもっとませてるのに、相変わらず元気いいな、この人は
昨日の一件でかなり私は影響を受けたし、人生の師といっても過言では無いくらいなので、朝からずっと観察しているわけなのだが
…………うん。
ずっと元気
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HaL(プロフ) - #yuyu*☆さん» そう言っていただけて嬉しいです！更新は遅いですが、完結まで書いていくつもりなので何卒…<(_ _)> (3月10日 17時) (
レス) @page26 id: 16a74d7f67 (このIDを非表示/違反報告)
#yuyu*☆ - めっちゃ面白かったです！(^O^)続きが気になる...笑 (3月3日 20時) (レス) @page24 id: fa3715230e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HaL | 作成日時：2024年1月9日 0時
