１話 ページ2
？？？「お姫様がお見えになりました。」
可愛いフリルがたくさんついたロングスカートのメイド服をきたこのカフェのナンバーワンメイド、レイナちゃんがお客様の来店をスタッフに教える掛け声をかける。
「ようこそおいでくださいました。」
来店してきたお姫様を４人の王子が囲む。
「かわいいお姫様。」
４人の王子はお姫様に手をそっと差し出す。
それも我先にと争うように。
「こんにちは、蓮。」
お姫様は真ん中右の王子の手を取る。
その王子とは・・・
A「今日も来てくれたんだね。あゆり姫。」
私の事だ。
蓮は店での名前で、本名は皇(すめらぎ)A。
１８歳。女の子。
身長１７４センチ
身長が高い、そして低い声も出る。
小さい頃からやんちゃだったので男に生まれたかった願望もあった。
以上の理由で私はこの『夢の城(店名)』の王子として働いていた。
しかも・・・
「はぁ〜ぁ・・・また蓮のお客さんかぁ〜」
A「あはは・・・ごめんね、葵兄様。」
「そうふてくされるな、葵。お前だってたくさんの人が手を取ってくれてるじゃないか。」
葵「浩輔(こうすけ)兄様は黙っててよ！僕はどんなことでも１番がいいの！」
「確かに蓮はすごいよな。まぁなんたってナンバーワン王子だし？今日も一番お姫様にモテモテだもんな。」
葵「最下位の時雨兄様は暢気でいいよね。」
時雨「葵っ！？それ兄様気にしてるのよっ！？」
A「あはは・・・。」
私以外の王子３名は皆男なのになぜか私のお客さんが多かった。
私のお客さんとは言うが、別に指名できたりはしない。
それにこうして手を差し出すのもいつもなわけではない。
皆がコスプレをしているということ以外はほとんど高級感あふれるカフェと変わりはないのだ。
夢の城。
ここは１つの城に住む人々をコンセプトにしたコンセプトカフェなのだ。
メイドは４人、執事が３人、王子が５人、クイーンが１人。
クイーンというのは店長だ。
そして一応言っておくと階級はあれど全員同じ仕事量だ。
ちなみに執事には完全に男の子に興味のないどっちかというと女の子のが好きという
女の子が私以外に１人いる。
男装をしているのは私を含めて２名だった。
レイナ「蓮様。」
A「あっ・・レイナちゃん。」
レイナ「少々よろしいでしょうか？」
A「じゃぁ少し中に行こうか。」
レイナ「はい。」
そんな夢の城で物語のような日常が始まろうとしていたーーー
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名：凰�破厩瓠福�ふうチャン☆） | 作者ホームページ：http://87.xmbs.jp/koron/
作成日時：2015年7月23日 18時
