恋煩いの段.*･ﾟ .ﾟ･*.【RKRN】 (ページ5)

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薬草摘みに行こうの段　(身の上の回想。読み飛ばし可能。) ページ5

「Aはどこのお国(地域)から来たの？わたしたちのような普通の身分じゃないのでしょ？立派だったそのお家は滅んでしまったのかい？算術やら小難しい事やらAは何でも知っていて、まったくAの手はつるりとしているし、ろくに家仕事もしたことがないときたら。相当の身の上だったのかい？」

と何度も養母に尋ねられる。

私は、いつも「いや〜そんな、そんな、私はお姫様とかじゃないですよ！確かに甘えて家事はほとんどせずに他の人にやってもらっていましたけどね〜」

と答えてどこから来たかははぐらかしてしまう。

さらにしばらくたったころ、たまたま見つけたどこかの城のヘボ忍者に近づいて団子を振る舞い、さりげなく忍術学園の場所を聞きだすことに成功した！

わたしは学園長先生に宛てた手紙を学園に送ることにした。非正規社員として学園で働かせてもらえないかというお願いの旨を敬語を調べて一生懸命綴った。

しばらくしてから、返事をするから学園に来るようにと返事がきた。面接かな！？怖いと同時に舞い上がってしまった。推し！推したちに会える！！！！！やった〜！！！！忍術学園！！！一応、学園長先生にお忙しい中誠に感謝申し上げますという旨の感謝の手紙を送った。

でも不審に思われないようにつとめて普通に振る舞いながら学園を訪れた。ここで、全てを台無しにするわけにいかない(//∇//)

学園の門の前にきて、わたしは息を呑んだ。ここに私の大好きな大好きな忍びのたまごの世界がある！！現代で見た門の絵そのままじゃん！！！と。

わたしは学園長先生に謁見し、お仕事のお許しをいただいた。わたしの熱意に感激したとまでおっしゃってくださった。食堂の手伝いも、どんな仕事も簡単ではないから、心して取り組むようにとお言葉をいただいた。私の身の上について正直に話すか悩んだけれど、違う世界から来たということは打ち明けた。もちろん驚いた顔をされた。私は『このようなことは信じていただけないとは存じておりますが』、と言いい、『外国語や世界についてなど、ここでは珍しい知識を少し持っておりまして、少しでも情報源として何かしらのお役に立てるかもしれないと思っております』と説明すると、学園長はキラキラした目で私を見ながら、これから聴きたい情報がもしあれば呼びつけるからできる限り教えるようにということをおっしゃった。

　それが私がここで働き始めたいきさつである。(養母に花嫁修行をするようにと言われたのも本当)