Dead or Alive (ページ3)

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部屋に着き自分の武器を確認してみると小さな果物ナイフのようなものだった。物騒だなあ…。カバンの中に手に持ってるそれをしまおうとしていると、ドアをノックする音が聞こえた。自然と身構えてしまったが、直ぐにたまぁ～といつものアイツの声が聞こえ安心しドアを開ける。

宮「一人だと不安だから遊びに来ちゃった。」

玉「来んなって、一人で居ろよ。」

宮「そんな事言って玉こそ寂しかったでしょ？」

こんな時でも素直になれない俺はうるせーと一言言い返した。

宮「でも死ぬだなんて不吉な事言うよね、あのパソコンの持ち主。」

玉「まあ誰も殺しはしないから大丈夫だろ。」

宮「玉？」

俺がしゃべり終えると同時に宮田は俺の名前を呼んだ。

玉「なに。」

宮「玉は俺とずっと一緒に居てくれる？」

玉「急になんだよ、きもちわりーな。」

宮「ねえ、真剣に応えて。」

初めて見たと言っても過言ではない宮田の本気の表情に俺は驚くも宮田に抱き着きふと笑みを零した。

玉「当たり前のこと聞くなって。俺はお前とずっと一緒に居るから。宮田、大好きだよ。」

柄でもなく今世紀最大のデレを発揮してしまったと言い終えた後に若干後悔する。

宮「ありがとう、俺も大好きだよ。」

宮田は俺の後ろに手を回した。その瞬間かちゃっと音がし何かが背中に当たるような感触がし、大きな銃声音が響いた。抱き合ったまま俺らは床へと倒れ込んだ。

宮「玉…ごめんね。」

どちらの血かもわからない赤色の液体が俺の視界を埋め尽くす。イヤだ、死にたくない。イヤだ、イヤだ、イヤだ…助けて…。声を出したくてもそれは叶わなかった。

宮「だいすき…だよ…」

唇に温かい感触を感じる。…なんだか眠くなってきた、幸せな夢が見れそうな気さえしてきた。って宮田先に寝てんじゃねーよ、俺が寝るまで寝るなっていつも言ってるだろ。まあ今日は許してやる。

宮田、おやすみ。

そう心の中で呟くと俺は静かに目を閉じた。