24。モブと志村 ページ26
「無理やだなにあれ意味わかんねぇ」
「やだなー怖いんですか？」
「怖くねーし…！乗る意味がわかんないだけ！」
「いいじゃないですか〜！一回くらい、こっちにも付き合ってくださいよ」
「じゃあ一人で行け」
「一緒に乗りましょうよ」
どうしても嫌がる志村さん。ずっと同じような会話を繰り返していると、志村さんはとっておきの切り札(？)を使って来た。
「最初に言ったろ、駄々こねたら帰るって」
「ちぇっ、志村さんのいじわる」
「俺はガキが嫌いなんだよ。付き合ってやっただけ感謝しろ」
「んなこと言って1番楽しんでたくせに」
「………うるさい」
否定はしないようだ。純粋に楽しんでもらえたようで、なんだか嬉しい。
「……じゃあ、いいよ。無理に乗せるのは悪いし、志村さんが楽しんでくれただけで、自分は満足ですし。
…帰りましょうか」
「うん。
じゃあ、目ぇ瞑れ」
うんって…可愛いなオイ、とか思いつつ、行きと同じように目を閉じる。
オーケーを出され、再び目を開けると、元の公園の場所に戻っていた。
「志村さん、今日はありがとう！楽しかったっすね！」
「………まあ、悪くはなかった」
全く、素直じゃないなぁ。と心の中で苦笑する。
「また会ったら、遊びましょうね。
あ、ちょっと家来てください。10円返します」
「……まあ、そのとき気が向いたら、遊んでやる。10円はいい」
「じゃあ今度会ったら10円返します」
「いいっての」
「返しますから」
絶対に返す、と念を押す。たかが10円とか思っている方、10円様に失礼だ。この世には1円も持ってない人だっているのだ。
「わかったよ…」
「ならばいい。
あ。志村さん、ちゃんと飯食って睡眠とってくださいね！顔やばいっすから！」
「なんだよそれ」
「健康第一。いいじゃないですか、友だちの心配するくらい」
自分がそう言うと、志村さんは驚いたような顔をし、その後小さくため息をついた。
「お前、物好きだな、輪廻。変わってる」
「そうですかね」
「相当」
「まじか」
そう言って彼は、ふっと笑みをこぼし、じゃあなと手を振り、森の中に不自然にぽっかりと開いた暗闇の中へ消えていった。
それを見送り、自分も帰路についた。
(またね、志村さん。
…はぁ、敬語ってつっかれるわぁ〜)
最後の最後に台無し感がハンパないセリフを吐く自分であった。
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黒弧(プロフ) - 正直なこと言いますね←なんでこんなに面白いんですか？あと、、、、、ごめん人使、夢主、ちょっとひらがな見ずらい← (2022年9月9日 6時) (
レス) @page10 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - イナホちゃん！アニメひとつだけ見逃したー！！ｼｮｯｸ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 舞さん» コメントありがとうございます！そうです！妖怪ウォッチです！イナホです！！ (2018年10月9日 9時) (レス) id: b9bf9ff02c (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あ、あの、違ったなら教えて下さい。すみませんでした。 (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あの、KYだと思うんですが、言わせて下さい。「ちわっち」ってもしかして、妖怪ウォッチから来てますか？ (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2017年8月17日 16時
