22。モブと名前 ページ24
「…そういや、お前。名前なに」
「あっ、忘れてた。…いや、名前を聞くときは、先に自ら名乗るものです。てな訳で、お兄さんどうぞ」
「どういうわけだよ…。まあいい。
…俺は…志村」
「しむら？」
「意志の志に、村」
「あ、ハイ」
名前は言わないのか…、と思ったが、まあ、いい。
「お前も早く言え」
「あ、自分は、天霊です」
「…名前？」
「苗字です。天井の天に幽霊の霊」
「名前は」
「志村さん言ってないじゃないですか」
「うるさい。俺はいいんだよ」
「なんですかそれ…。まあいいや。輪廻です」
書き方も教えると、
「ふーん」
と言ってそのまま黙ってしまった。
聞いたくせにそれだけかよ、という言葉は、胸にしまっておこう。
森を抜け、日向に出た。天気が良く、さっきまで暗めのところにいたので、とても眩しく感じる。
明るい場所で志村さんをよく見ると、水色っぽい色の少し長い髪に隠れた顔には、というか目の周りに集中して、たくさんのシワがあった。
…"お兄さん"じゃなかったのだろうか。それとも、寝不足かな、などと思った自分は、視線を前に戻した。
そこでハッと気づく。
「志村さん、思ったんですけど…。ここから遊園地って、結構ありますよ？」
「…知り合いに頼む。目ぇ瞑れ」
「まじか…。はい、閉じました」
自分が目を閉じると、志村さんは小さな声でボソボソとつぶやき始めた。
少しすると、目を開けろと言われて、カッと目を開くと、
「ええっ、すっげえええ着いてる！！」
もう着いていた。目の前で様々なアトラクションが音をたてている。
目を輝かせながら志村さんを見ると、彼はドヤっというような顔をしてきて、思わず笑った。
「志村さん、最初はどれから？」
「あれ、…乗ってみたい」
志村さんが指差したのは、
"コーヒーカップ"だ。
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黒弧(プロフ) - 正直なこと言いますね←なんでこんなに面白いんですか？あと、、、、、ごめん人使、夢主、ちょっとひらがな見ずらい← (2022年9月9日 6時) (
レス) @page10 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - イナホちゃん！アニメひとつだけ見逃したー！！ｼｮｯｸ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 舞さん» コメントありがとうございます！そうです！妖怪ウォッチです！イナホです！！ (2018年10月9日 9時) (レス) id: b9bf9ff02c (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あ、あの、違ったなら教えて下さい。すみませんでした。 (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あの、KYだと思うんですが、言わせて下さい。「ちわっち」ってもしかして、妖怪ウォッチから来てますか？ (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2017年8月17日 16時
