いや、あの、俺/私たち付き合ってないんですけど(笑)

キ「二十一話目ですよ」『快斗のそのキャラじわいわ』← ページ25

ﾊﾟｼｯ





走り出したと同時に、誰かに腕を掴まれた。



『...？』


振り返ると、俺の腕を掴んだのはふるやんだった。

一応外だし安室さん呼びしとこ。

『安室さん...？』



目が慣れたといっても、表情まで細かく見えるわけじゃないから表情はわからないけど、掴んでいる力が強いから、何かあるのだろう。



降「...どこに行くつもりだ」


『え...？』

めっちゃふるやんじゃないっスか先輩。

もしかして、怒ってるのか？

え、だとしたら俺殺される((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸ



心の中で怯えていると、そんな俺の気持ちとは裏腹に、ｸﾞｲｯ、とふるやんに引っ張られた。

『うわっ...！？』


そして何ということでしょう。


そのままふるやんに抱き締められてしまいました。(BGM：ビ◯ォーア◯ターの曲)








え、何この少女漫画展開。

こういうことは夢見る女の子にしたげて！！

俺夢女じゃないから"ｷｬｯ、降谷さん(ﾊｰﾄ)"なんて言えねぇし！


ヤバい心臓がバクバクいってる！
嫌だよ死因が悶え死なんて！


『あ、あむろさんっ...！』

やっとの思いで出せた言葉がこれだ。


だが、ふるやんは更に俺を追い詰めたいらしい。


降「俺から離れるな」


ﾋｪｯ(´ﾟωﾟ｀)

耳元で言うなし！
イケボ！こんのイケボが！

ホント今日のふるやんどーした！？
いつもの塩対応どーしたんだ！？

『ふ、るやさん...どうしたんですか？』

思わず本名呼びになってしまう。


降「......」


返事はない。

けど、その代わりに俺を抱き締める力を少し強くした。


え、待ってこれホント明日槍降るよ？
俺まだ死にたくない((´・ω・`))ｶﾞｸｶﾞｸ



『...キッドらしい人影を見たんです。一緒に追いませんか...？』


やっとのことで絞り出した言葉。

すると降谷さんは、「キッドか？」と言って俺を離した。

『たぶん屋上にいると思うんです』

こう言うと、降谷さんは俺の手を掴んで屋上へ走り出した。

『三十二話目！』「ちょ、言いたいことあるんだけど...」→←園「二十話目よ！」蘭「ネタがなくなってきたのね...(苦笑)」

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