65・識と玉犬 ページ20
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次は俺が受け止めますってなに??急にイケメンなこと言い出すじゃん。
「いや〜悪かった。何も無かったし真希に免じて許してくれ」
『先輩、こういう時は素直に謝るべきだと思います。真希先輩が超絶かっこよかったので許しますけど』
「なんだよお前らキメェな」
焦ったようにくねくねと体を動かして手はゴメンネのポーズをしておきながら肝心の言葉では謝らないパンダ先輩に真顔で返す。
真希先輩に甘々な私の発言を聞いて、本人は少し照れたようだ(強い幻覚と幻聴)
『パンダ先輩、次は術式使っても良いですか?』
「えっそれは俺の事殺す気…?」
結局は却下され、私はまた投げ飛ばされることとなった。
「てか、今年の一年は二人かよ」
「つまんないよなぁ」
休憩時間。ヘトヘトになって息も絶え絶えな一年に比べ先輩達は元気そうだ。うわぁこれ傍から見れば後輩イジメだよ絶対。
『いえ、ちょっと後に…もう一人、来るらしいので、三人…です』
だよね?と恵に問えば頷く。
ふう、と先輩達の隣の座り恵を手招いて、座りなよって言ったら隣に座ってくれた。その時、あっ…と思い立って識を出す。やっほー識、この間ぶりだね。
「お前それ呪霊か?」
「めっちゃ犬じゃん。俺みたい」
『先輩はパンダですよね…?』
先輩達の前では初めて出した識に真希先輩が興味を示してくれた。もう片方はちょっと分かんないこと言ってる。
『ね、恵。識を玉犬と遊ばせてみない?』
「喰って良いなら」
『酷過ぎるわ』
きゅ、と識を抱きしめる。確かに呪霊だけど見た目は犬なんだからいけると思ったのに。
「お、あれ棘じゃね?」
「棘だな」
怖がりだした識を慰めていた私だが先輩の言葉に大いに反応した。任務終わったんだ嬉しい。『先輩!!』と腕を広げるとノリだろうが先輩も「高菜!」と腕を広げる。
さぁいざハグをという時、私は制服を引っ張られてガクンと膝が曲がり無様に尻もちを付いた。
「あ、悪い」
『え…恵…?』
それは素?素でやったの??
せっかくの機会が…と棘先輩を見れば、彼は識を見ながらファスナーに手をかけてそれを下げ__
「潰_」
『違います、違うんです!!!』
「必死か」
真希先輩、笑ってる場合じゃない。
高専って識への殺意高いなって思いました。
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藤宮(プロフ) - 43 −ヨミ−さん» 初めまして。えっ…めちゃくちゃ嬉しいんだが?!?!私がこだわってる所に気付いてくださって…どうしよう嬉しい!ありがとうございます!頑張ります! (2021年11月19日 11時) (レス) id: 9fd58b0bd3 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。物語の展開や設定、キャラ間でのそれぞれの感情とか滅茶苦茶素敵でした…!!本当に魅力的で、思わず見入ってしまいました´`* 応援しております、土主様の無理の無い範囲で更新頑張って下さいませ…!! (2021年11月19日 1時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。う〜〜んオチはすっっごく迷ってるところでして…ご意見聞けて良かったです!ありがとうございます!!頑張ります! (2021年10月10日 21時) (レス) id: 9fd58b0bd3 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年10月6日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - 通りすがりの誰かさん» わざわざ応援してくださりありがとうございます!!嬉しいです。任命式、無事に成功しました〜!! (2021年1月6日 0時) (レス) id: c231945d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤宮 | 作成日時:2020年10月28日 20時