【呪術廻戦】私の贖罪

罪とお あまり ななつ ページ19

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時間飛ばして、中学生になりました。Aです。


六年経っても懲りずに付きまとってくる五条がめっちゃくちゃにウザイです。
後、アイツ頭良いくせに悪口のレパートリーが増えないのがちょっと疑問です。




「A様は五条悟様と仲がよろしいようですが、もしや婚約者にでもされるおつもりですか？」




何言ってんだこのジジイ。




定期的か不定期か、久々に行われた名家同士での集まりで目の前の男の発言に内心で悪態をつく。ごめんジジイじゃなくてオッサンだわ。



一体、私と五条のどこをどう見れば仲が良いなんてことになるんだ。いつ会っても貶されるんだけど。仲悪いに決まってんじゃん。




周知の事実だと思ってたんだけどなー、と思っていると五条と目が合った。


そう、スルーしてたけど、この男の発言が聞こえていたであろう五条は凄い勢いでこっち振り向いてた。



こういうのは聞こえてても無視するべきだろうに、さっさと向こう向け。という意味を込めて五条を見つめると少し頬を染める。うわウザ。



絶対伝わってないわ……。




「五条様にはその気があるのでは？」

『ははまさかありえないでしょう』




五条の反応を見て気を良くしたのか、男がそう言ったので早口でまくし立てた。


ていうか、そんなくだらない話なら話しかけないでよ。散れ。



イライラしていることもあって心の声がやばいことになってる。




こういう場は好きじゃないんだ。私を馬鹿にす
る声でいっぱいだから。弱いのは事実だし、言い返せないだけでもあるけど…。
それに五条居るし。



五条居るし(二回目)





だって今日の挨拶なんて酷かった。

「相変わらずの間抜け面だな。今日散々言われるだろうオマエへの評価、ちゃんと聞いとけよ？」だからね？最低かよって思った。



本当に中学生？中身成長してなくない？
元々無かった優しさがさらにマイナスの方向にいっちゃってる。


私の評価が低いことくらい知ってるっつの！！





『はぁ…』





甚爾さん居ないのかな。

甚爾さんなら五条に気付かれずに五条のこと殴れると思うんだよね。殴って欲しい。


男から離れてキョロキョロと周りを見るが甚爾さんは見当たらない。毎回見かけなかったし、やっぱり居ないかな。残念。




「誰探してんの？」


『こっち来ないで』





理不尽に聞こえるのは許して。

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