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『な?オレたちと一緒にバトルしようぜ!』

『だから無理ですって!』

『頼むよ!ほら、狙撃がめっちゃ上手くてオレたちとの連携もとりやすくておまけに顔もかわいいお前にしか頼めないんだって!』

『……そういうことならまあ、やってあげてもいいですけど?』




……全然断れてない!!


何が『やってあげてもいいですけど?』よ!三輪隊と連携がとれやすいなんて嘘じゃん!わたしが隊辞めた理由知ってて言ってる!?最後のに至っては戦闘(コレ)に全然関係ないし!




「何褒められて調子乗っちゃってんのわたし!!」




自分の恐ろしく単純な思考回路に絶望した。あ、メガネの彼がわたしの大声にびっくりしてる。ごめんだけど羞恥心で死にそうだからこっち見ないで。


てかわたしがやるって言ったんじゃん、ここに連れてきた米屋先輩全然悪くないし……いやわたしを誘ったのは悪いけど。




「自分アホすぎわろた(死)」




自分が原因でこうなったことを思い出して先程より強い嫌悪感に苛まれる。ほんとまじで何やってんだわたし。


げんなりしながらふと下に目を向けると、建物の影からチビッ子たちの様子を伺っている三輪先輩たちが見える。


あ、米屋先輩こっちに向かってウインクした(視力3.0)。


米屋先輩の恐ろしく上手いウインクを受け取ったわたしはなんとか心を決めて手元のイーグレットを構える。やむを得ん、誰だって顔を褒められたら嬉しいだろう。

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作者名:藤丸 | 作成日時:2023年2月26日 23時

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