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ぷんすこしてる緑川くんとそれを宥める遊真くんの仲睦まじげな光景に和んでいると、わたしはちゃんと遊真くんの役に立てたのだろうかと今更心配になってきた。
わたしってばずっと適当なことしか言ってなかった気がする。まあその
「遊真先輩よりオレの方がAちゃんと仲いいんだからね！だって同じA級なんだから！」
「ふむ、A級になればなまえさんとなかよくなれるのか？」
「そういう意味じゃない！とにかくボーダー入ったばっかりの遊真先輩にAちゃんはあげないから！」
ところで2人は一体なんの話をしてるんだ。それとわたしは別に緑川くんの物じゃないぞ。
……ん？ボーダー入ったばかり？あっそうか、遊真くんついこの間入隊したんだもんね。えﾞ、てことはもしかしてまだC級だったりする？
アッやっぱり、隊服訓練生のじゃん。あれ、つまり君C級のうちから遠征目指して頑張ってんの？
わたし今度絶対玉狛に差し入れ持って行くね。あ出来ればとりまる居ない時間帯教えて、あの人怖いから。
「なんでとりまる先輩が怖いんだ？」
「あの人すぐ虐めてくるのお」
「ふむ、そんなことする人には見えないが……」
「あれだよ、揶揄ってるんだよ。Aちゃんビビりだから」
「もうやめて、とっくにわたしのライフは0よ」
わたしと鉢合わせた瞬間マシンガントークしてくるのは揶揄ってるんじゃない、わたしの反応を見て楽しんでいるイジメだ。絶対に。
そもそもあいつ無口なクールキャラどうした、一瞬で崩れ去ってますが。もさもさのマシンガンイケメンとかパワーワードすぎる。
「それよりAちゃん、弧月とスコーピオンのポイント上げなくていいの？」
「ア゛ッッッ！？」
「おっと、そういえばそんな話だったな」
とても平和だったはずのこの空間に緑川くんから爆弾が落とされる。おかげで和やかなムードが一変してお通夜状態になってしまった。ああ、お通夜なのはわたしだけか(死)
わたしは未だすっからかんの自分の
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「そういえばなまえさん、敬語外れたな。」
「ダッ！？え、ごめんなさい！？」
「いや、嬉しいよ」
「Aちゃん！オレもオレもー！！」
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作者名：藤丸 | 作成日時：2023年2月26日 23時
