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「だからオレとやろー」
「い、いや、だから！緑川くんが言った通りわたしはポイントを上げなければいけないんですよ！！」
緑川くんなんぞとやっていたらいつポイントが2000に届くか分からない。逆に搾り取られて終わるのがオチだ。
わたしはなるべく安全策でいきたいので、残念だけど(思ってないpart2)お断りしよう……
「なので緑川くんとはできませんごめんなさいそれではまた今度」
そそくさと別のブースへ行こうとすると、いつの間にかわたしの前に移動していた緑川くんに無事捕まった。
なんかこの状況前の迅さんのときと似てるな。てか元はと言えばあの胡散臭ングラス(わたし命名)がちゃんと助言してくれなかったからこういうことになってるんだからな！
「ちょっと待てーい」
「なな、なんですか……」
「そんなのオレに勝って上げればいいだけじゃん、だからやろうよ」
「アナタ今自分が何を言っているかお分かりで？」
「急に饒舌になるじゃん」
緑川くんはまさかの鬼畜後輩だった。もういいよ鬼畜なのは荒船先輩だけで。
仮に緑川くんに勝てたとしても100勝するのは何年後になるか分からないし、そんなの待ってたら荒船先輩がおじいちゃんになっちゃうよ！！
「とか言ってこの前……っていうかかなり前だけど、オレとやったときほぼ引き分けだったじゃん！」
「……そうでしたっけ？」
「もー！そうだよ！Aちゃん強いんだからもっと自信持ちなよ」
「や、その、わたしは緑川くんにそう言ってもらえるほど大層な人間じゃないですし……それに前のは結局緑川くんが勝ち越しましたよね、確か6ｰ4で」
「覚えてるじゃん！」
オレそれで結構自信無くしたんだから！とぷんすこしている緑川くん。怒り方かわいいなあ、わたしも真似しよ。あ待って石投げないでもうしないから
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作者名：藤丸 | 作成日時：2023年2月26日 23時
