雅 -miyabi- 第3章 (ページ19)

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＜少女②＞
KY side

日本語で話していく彼女

聞き取れるかわからないと思って
さりげなく携帯の録音機能を使って
録音しておくことにした

？「あ、すみません
自己紹介がまだでしたね

私は結唯と言います

こう見えて日韓のハーフなんですが
ずっと日本で過ごしていたので
韓国語は全然ダメで…

韓国には姉を探しにきたんです」

Aヌナに似ている彼女は
やっぱり何か関係あるんじゃないだろうか

YI「この人なんですけど…」

やっぱり、紛れもなくAヌナだった

だけど…
何故か彼女に教えちゃいけない気がした

それは、みんな思ったようで

MH「いや…知らないです」

YI「そうですか…」

その日はリビングのソファで
過ごしてもらう事になった

だけど、気になって気になって
仕方なかった

この先、
何も起こらなければいいのだけど…

次の日、彼女が起きる前に…と思ったが
もうすでに彼女の姿はどこにもなかった

すると、テーブルに一枚の紙が置いてあった

「倒れていた見ず知らずの私を
助けていただきありがとうございました

結唯」

Aヌナの字によく似ている
お姉さんの名前くらい聞けばよかったかな

TM『ヒョン、おはよ…
あれ、あの人は？』

KY『帰ったみたいだ、手紙しかなかった』

TM『何だったんでしょうね…あの子』

ヌナに聞くしかない…か…

KY『あの子の写真撮っておけばよかった…』

そう呟いた俺にテミナが

TM『大丈夫です、
こっそり撮っておきました』

よくやった、弟よ

だけどこれ、
下手したら犯罪になりかねないから
ほどほどにな…

そして、朝食を食べてから
ヌナのいる病院に向かった

この時、
俺たちがつけられている事に
もっと早く気づくべきだったんだ

＿＿＿＿＿＿＿

YI side

よし、ここだわ…
この辺に倒れてれば…

そう思って、私は倒れたフリをした

すると、バンから降りてきた
わたしのターゲット

JH『え……？ヌナ…』

ON『と、とりあえず、宿舎に入ろ』

よし、潜入成功

少し時間が経ってから
私は目を覚まし、日本語で話をした

だけど、肝心のお姉ちゃんの居場所は
分からなかった

YI『…っち、警戒心が強いわね…』

仕方ない…
こうなったら、最終手段だわ

私は、早く起きて手紙を書き
見つからない場所で待ち伏せた