雅 -miyabi- 第3章 (ページ18)

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＜少女①＞
TM side

Aヌナが目を覚ましたと
連絡を受けて

明日、みんなで会いに行く事が決まり
そこで緊急会議は終わった

TM『早く、ヌナに会いたいねー』

JH『だなー、話したかったことも
たくさんあるし！』

MH『明日が楽しみだなー』

みんなで明日の事を話しながら
宿舎に戻ってくると

玄関の前にショートカットの
女の子が倒れていた

TM『え？』

JH『え？……ヌナ？』

KY『いや、絶対病院でしょ』

MH『確かに…』

ON『と、とりあえず、
ここに置いとくわけにもいかないから
みんなで部屋に運ぼう』

オニュヒョンに言われて
キボムヒョンと僕で抱えて宿舎に入れた

寝顔がホントに
Aヌナにそっくり

でも、ヌナは髪短くないし
こんなに幼くない

誰なんだろう…
ヌナと関係あるの？

少し似過ぎている
その寝顔に恐怖すら感じた

ON『とりあえず、テミナ、
先にお風呂行っておいで

僕たちがこの子、見ておくから』

TM『うん…』

お風呂に入ってる時も
あの子が気になった

お風呂から上がっても
まだ目を覚まさない少女

TM『君は一体誰なんだ…
僕たちの知ってるAヌナと
何か関係あるの…？』

僕はお風呂に行ったヒョンたちの代わりに
ソファで眠っている彼女をじっと見ていると
目がうっすら開いた

TM『あ、起きた？』

？「…？」

少女は僕の言った言葉がわからないようだった

もしかして、日本人…？

TM「あ、えっと…大丈夫ですか？」

？「大丈夫…です…あの…ここは…？」

ON「ここは、僕たちの家です」

オニュヒョンが
僕の代わりに答えた

キボムヒョンがお茶を出した後
隣の部屋にみんなで集まって会議を始めた

ON『やっぱりヌナと何か関係がありそうだ
とりあえず、何者か聞いてみよう』

KY『そうだね、さりげなく聞いてみよう』

全員で戻ると不自然だからと
僕とキボムヒョン、
オニュヒョンがリビングに戻った

KY「お茶の加減、大丈夫でしたか？」

こんな時でもさりげなく日本語を話せる
キボムヒョンはすごいと思う

？「はい、大丈夫です
ありがとうございます

親切なんですね、韓国人の方って」

何だか韓国人に対して
嫌な印象をもっているようだ

？「あ、すみません
実はあまり良い思い出がなかったもので…」

その少女は
申し訳なさそうに語りだした