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検査の結果、宏光に酷い内臓の損傷はなく、怪我が治るまでは痛むものの、明日には退院できるとのことで、一晩だけ入院することとなった。
俺は処置を終えた宏光の部屋へ向かい、扉を開ける。
「……」
静かな部屋で宏光が、眠りもせず、ベッドから天井をぼーっと見つめていた。
「宏光…」
俺の声に反応して、ゆっくり首だけをこちらに向ける。
K「太輔…怪我は」
「俺は大したことない…」
俺は、男に突き飛ばされたりした時に、コンクリートで擦れた傷や打った跡くらいの怪我しかなかった。
K「そ…よかった。座ってここ」
ベッドサイドに置いてある椅子に指を刺されて、俺は無言でそこに腰掛ける。
宏光の首には絞められた時の赤黒いあざが付いていて、体の至る所に女が暴れた時の引っ掻き傷が残っていた。
包丁で切られた腕と、包丁を握った手には包帯が巻かれている。
俺は、俺のせいで付いたその傷を見てられなくて、項垂れるように下を向く。
そのまま涙が下にどんどん落ちていった…。
K「もし…太輔に捨てられたら、俺もあれくらいおかしくなっちゃうかもって思った。ナイフ握りながらそんなこと考えてたんだよ。女の人の顔が…あまりにも必死でさ」
「…え」
K「だからあの時、死ぬなって言ったんだ。いつかあの人も、誰かに愛されて欲しいなって思って…。やってしまった事は悪いことに違いはないけど、あの人は太輔を確かに愛していて、太輔がそれを踏み躙ったことにも違いはない。例え、俺が太輔と付き合ってようが、俺が太輔を愛してようが、太輔が誰を愛してようが、あの人が太輔を愛しちゃいけないなんてことはないんだよ。
目を背けないで、そこは償おう」
その言葉に、俺は宏光の方を向く。
傷だらけの体で、真っ直ぐな目で、俺を捕らえていた。
F「ごめんなさい…ごめんなさい…っ」
壊れたように涙が止まらなくなった。
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
