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俺を宏光から引っ剥がして、俺をまた突き飛ばした後、男はすぐ宏光の方へ走りだす。
K「う…っ、はっ、あ…っ」
男はそのガタイのいい体の全体重をかけるように、仰向けに倒れる宏光の首を片手で絞めながら、もう片手で腹に殴りを入れていた。
「離せ！！やめろ！！！」
俺はすぐ立ち上がって、後ろから男を必死に引っ張る。
パトカーと救急車の音が大きくなっていく。
K「…く…っ、は…」
しかし、逆に宏光の苦しむ声が小さくなっていく。
「宏光…っ！！だめ！もう…助かるんだ！！」
力尽くで男の腕を、宏光の首から離しはできないが、少しでも力が緩まるよう必死に引っ張る。
「ああああ！！！！！」
そこに何度目かのヒステリックな叫び声が聞こえ、声の方を向くと、ナイフを持った女が近づいて来ていた…が、後ろに警官の姿も一緒に見えた。
「大人しくしなさい！」
ナイフを突きつける前に、女が警官に抑えられ、俺の方にも警官が二人来て、男も宏光から離され抑えられた。
「宏光…宏光っ！！」
K「は…っ、はあっ！けほっ！けほっけほっ！！」
涙を流しながら、肩を揺らして、宏光が必死に酸素を吸い込む。
K「けほっ！たい…っ、はあっはぁっ」
弱く腕を伸ばして来て、俺はそれを掴み、そのまま体を引き上げ抱きしめる。
「宏光…ごめん…ごめん…っ」
俺の耳元で、苦しそうに息をしながら咳き込む宏光の背中を必死に撫でて、謝ることしかできなかった。
激しく揺れる肩に、俺の涙がどんどん落ちてゆく。
「担架です！そちらの方を救急車へ！1、2、3！」
救急隊の人が来てくれて、抱きしめていた宏光の体を担架に乗せてくれる。
「救急車、同乗されますよね？怪我はありませんか？」
「僕は…僕は大丈夫です…っ」
「こちらへどうぞ！」
大の大人が号泣してコンクリートに座り込んで、なんで惨めな姿だろうかと思う。
俺は脚に力も入らず、救急隊の人に支えられながら救急車に乗り込んだ。
K「たい…すけ」
酸素マスクをつけられて、さっきよりは少し表情も落ち着いた宏光が小さく俺を呼んだ。
K「やっと、呼べた…太輔…」
「うん…うん…っ、宏光…っ」
ナイフを握った方の手で俺の手を握る。救急隊の人が応急処置で巻いた包帯はすぐに真っ赤になっていた。
K「もう助かるって…太輔の、その声で…頑張れたんだ。太輔…っ無事でよかった」
宏光は、涙を流しながら俺にそう言った。
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
