９Kside ページ9
数日間、ずっと太輔は浮かない様子だった。
いつも通り、俺の方が遅く帰れば、玄関まで迎えにきてぎゅっと笑顔で抱きしめてくれるし
他愛もない会話もするし、ご飯も食べるし。
でも…なんとなく、いつも通りの様子ではない。
仕事で何かあったのか、仕事以外のことなのか、そこまではわからないけれど。
太輔のことは信じている。
だけど、やっぱり不安だった。
心のどこかで、またどこかにいってしまうんじゃないかって思ってしまっている自分がいた。
今日は俺の方が早かったから、太輔の好きな物でも用意しようと思って、仕事帰りに近くのスーパーで車から下ろしてもらい、コンビニでスイーツも買って帰った。
そのコンビニでの出来事だった…
「えっ、北山さん…ですか？」
「あ、えーと…はい」
見知らぬ女性に声をかけられた。
気付かれてしまったものは仕方ないし、返事するくらい良いだろうと考えていた。
「この前…ここで、藤ヶ谷さんらしき人も見たんですよ。声はかけなかったんですけど、もしかしてお二人とも近くに住んでるんですか？仲良いイメージないのに(笑)」
そんなことを言われて、少し危ない人かも…と察知した。
「藤ヶ谷じゃ、ないんじゃないですか？似てる人とかね(笑)じゃあ、これで…」
ここから家は近いから、1度タクシーで適当に遠くへ行こうと頭で考え、早めに去ろうとした。
「待ってください！握手だけ…だめですか？」
そう言われて迷ったが、変に断っても危ないかもしれないと考えて、握手くらいならいいかと手を伸ばした。
「えっ…」
すると、手は握られず…グッと腕を引っ張られる。
そのあとすぐ、伸ばした手と逆の手に痛みを感じた。
「通報したら、藤ヶ谷さんも同じ目に合わせます」
そう言って女は、俺に見せつけるように小さなカッターの刃を顔の前に出して、去っていった。
俺は恐怖で動けないまま、痛みを感じた手を見る。
大した怪我ではないが、手の甲にスパッと浅い切り傷が入っていて、血が滲んできていた。
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
