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「おは…」

2「ミツ!おはよう!!」


休み明けの仕事は、ニカと2人でのラジオ収録だった。

挨拶しながら楽屋に入ると、俺の挨拶を遮るように、俺の体に飛び込んできた。


「お…おぉ。どうしたんだよ(笑)」

2「どうしたんだよじゃないよ〜!心配だったんだから!もう大丈夫なの?ねえ、ちょっと体熱くない?」

「大丈夫だよ(笑)ごめんな心配かけて」


体を離してソファに座らす。俺は、向かい側の椅子に腰掛けると、ニカはわざわざ俺の横の椅子に移動してくる。

「え…っ」

すると、ニカが無言で手を俺の額に当ててきた。

2「んーやっぱちょっと熱くない?」

「あ…あぁ、微熱かな。まあでも、いつまでも休んでらんないじゃん。全然元気だから」


今朝は、仕事のためにごはんを少しだが胃に流し込んだ後、解熱剤を飲めば微熱にまでは下がってくれた。


2「微熱でも休んでないと!また上がるかもしれないでしょ〜!」

「なんだよ大丈夫って言ってんのに(笑)」


笑いながらも、かなり心配をかけたんだなと心の中では申し訳ない気持ちになった。

ここはこれ以上、心配をかけないために従っておこうと、俺の肩を持って後ろからソファへ向かって押してくるニカにされるがままにしておいた。


すると、ピタッとニカの動きが止まる。


「…ニカ?」

2「み…つ、これ」


そう言いながら、ぐいっとTシャツの首元を後ろから引っ張られる。

俺はすぐにニカのしてることを察して、振り返った。

きっと少しだけ痕が見えてしまったんだ…もしこれ以上見られたら、無数にあることがバレる。さすがに異常と思われるだろう。


2「え…っ」


思わず焦った表情で振り返った俺。ニカと目が合って、不穏な空気が流れる。


全ては…見えないよな…


2「誰に…されたの?」

「いや、ひ、1人しかいないだろ!恥ずかしいから、言わせんなよ!(笑)付けるのやめろつってんだけどな」

そう言って、咄嗟に笑いかける。


2「だ、よね!ミツが浮気するわけないよね!ガヤったらえっちい!」


なんとか誤魔化せた…か?

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櫻弓 想(プロフ) - yuzu_さん» コメントありがとうございます!こちらこそ、読んでいただきありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: 6f25ef5bcc (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - とても面白かったです!ありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます!予定より長引いたのと、ずっとほとんど病系だけを書いてきたので、ラブラブシーン的なのは書くのが苦手であまり書けないんです…(笑)申し訳ありません汗 最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました! (2021年9月8日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、完結おめでとうございます。毎日更新楽しみにしていたので終わっちゃうのは寂しいですがlast良かったです!!…その後もうちょっとラブラブな2人の話も見たかったです!! 笑。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年9月7日 23時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - . 柊月さん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉感謝すぎます( ; ; )もうすぐ終わりに差し掛かりますので、更新頑張ります! (2021年9月6日 20時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2021年8月26日 23時

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