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Aside
ガラリ、と教室のドアを開ける。
そこには誰も居ない虚無の空間が広がっており、夕日が私を出迎えてくれた。
怠さからの溜め息を一つ。幸せが逃げてしまう、なんて言われているが、そんな事があった事なんて一度もない。
もっとも、自覚していないだけなのだが。
私はふらふら、とした足取りで、自分の席へ向かった。そして椅子に体を預けると、机の中から報告書を取り出した。
『えーと…ぅーゎ、先週どころか先々週じゃん…』
これはさすがにやばい。
自分の情けなさに心で笑いつつ、シャーペンの先を走らせた。
そしてふと、先程の事を思い出す。
傑との距離と、不機嫌そうな悟の姿。
思い出すだけで、あの熱が再び蘇りそうだったため、強く瞼を閉じてふるふる、と頭を振ってそれを制した。
いかんいかん、こんな暢気な事を考えるなんて。
どんだけ疎いんだ。
その自覚だけはある。
思わず吹き出しそうになったが、一人で吹き出すのは何とも哀れだったため、堪えた。
＿＿＿＿＿
「あ、A。こんなトコに居たんだ、」
そんな時、後ろから聞き馴染みのある声が鼓膜を揺らした。
同期であり、頼れる女友達。
『…！硝子！』
私は勢いよく後ろに振り向き、先程までの憂鬱そうな表情から一変、満面の笑みを浮かべた。
「めっちゃ元気じゃん、ウケる
＿＿って、それ報告書…？大分前のやつじゃん、」
「五条でも夏油でもとっくに出すよ、」なんて心底呆れた様子。
違うんです、本当に、忘れてたんです。
私がそんな、物言いたげな顔をしていると、硝子はくすり、と笑った。
「分かってるって。忘れてたとかでしょ？私も偶にそーゆー事あるから、大丈夫」
にひ、と笑う彼女に、ほんのちょっぴり肩の荷が降りた気がした。
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辛味噌らぁめん(プロフ) - プスメラウィッチさん» あ、微妙な五条悟オチで一応完結してます!! ありがとうございます! (2021年4月3日 7時) (
レス) id: b998454b66 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月3日 1時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
辛味噌らぁめん(プロフ) - ふらっぺさん» わ、ありがとうございます !! 頑張ります ! (2021年3月21日 21時) (レス) id: 8b5fb8a06d (このIDを非表示/違反報告)
ふらっぺ(プロフ) - めっちゃきゅーんってなりました！！更新頑張ってください、応援してます！！ (2021年3月21日 19時) (レス) id: bcf3d49fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辛味噌らぁめん | 作成日時：2021年3月4日 20時
