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Aside
『…あれ、帳下りてる、』
車に出てから、帳が下りている事に気付く。
「あ、Aさんが寝ている間に下ろしておきました。」
その私の呟きを聞き、窓からひょっこり顔を覗かせて補助監督の方が言った。
『わ、まじですか。ありがとうございます、』
「いえいえ。＿＿それより、頑張ってくださいね、無事を祈っております。」
『はーい、』
そんな暢気な返事を残し、ビルに歩を進めた。
◇
コツ、コツ、と足を踏み入れる度、不気味な音が響く。
『うえ、気持ち悪…と、何この臭い…』
奥に行けば奥に行く程強烈になるその臭いは、鼻腔の感覚を狂わせた。
生物のようなものが腐敗した臭い。一言で表せばそんな感じ。
生物というのは恐らく人間で、多くの人が此処で犠牲になったのだろう。
そんな考えが脳裏を過ると、“ もしかしたら自分も… ” なんて良からぬ考えまで浮かんでしまう。
しつこく付き纏うその考えを払拭するように頭を振れば、背後から物音が聞こえた。
ベチャ、と粘り気のある液体が床を這うような音。
耳の感覚を研ぎ澄まし、その音に神経を集中させれば、その音は段々近くに迫ってきた。
『…背後から襲うなんて、賢い戦い方とは言えないけど。＿＿まあ、それで沢山の人を殺ったんだもんね、』
スカートの裾から小刀のような呪具を抜き出し、利き手に構えた。
一級呪具、空斬剣。
そして踵を返して振り返れば、空斬剣をさっと後ろに引いた。
カウンターを狙うつもり。相手が此方に攻撃してきたら、その隙に仕留める。
相手の動きをじっと観察して、攻撃体勢に入る瞬間を見た。
＿＿＿今！
相手が大きく動いたコンマ数秒後に、私は空斬剣を矢の如く放った。
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辛味噌らぁめん(プロフ) - プスメラウィッチさん» あ、微妙な五条悟オチで一応完結してます!! ありがとうございます! (2021年4月3日 7時) (
レス) id: b998454b66 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月3日 1時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
辛味噌らぁめん(プロフ) - ふらっぺさん» わ、ありがとうございます !! 頑張ります ! (2021年3月21日 21時) (レス) id: 8b5fb8a06d (このIDを非表示/違反報告)
ふらっぺ(プロフ) - めっちゃきゅーんってなりました！！更新頑張ってください、応援してます！！ (2021年3月21日 19時) (レス) id: bcf3d49fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辛味噌らぁめん | 作成日時：2021年3月4日 20時
