翠の想い。【ちびりす】 byはる@四季 ページ5
一発目は私、はるの趣味です。しばしお付き合いくださいませ…
ーーーーーー
数百年前＿。
とある街の中心に大きな木があった。そこには毎日決まった時間にやってくる少年がいる。
まるで、他の者から逃げるようにやってきた少年の名をアーサーといった。彼はこの国、イギリスの化身である。
3人の兄に嫌われ、人間に毎日追われて…。疲れきったであろうアーサーの目は美しい翠色であった。
「ここに来たは良いけど、これからどうしようか…」
毎日のように考えることだ。
自分だって好きでこの体に生まれた訳じゃ無いんだ、と。出来ることなら普通の人間に生まれたかった、と。
「あ、アーサーだ。何してんの？」
そう話しかけて来た少女の名はA。茶髪で青色の目をした人間であり、自らの祖国であるアーサーをとても慕っている。アーサー自身もAに親近感を持っていた。
親近感、では済まされないどこか特別な感情を抱いている部分もあるのだ。
「兄上どもとか、人間に見つかるまでのしばしの休憩ってとこだな」
「そっか。じゃあ、私も休憩」
そう言い、Aはアーサーの隣に座る。大きな木の下であるここはとても涼しい。
「なぁ、お前は
「大好きだよ。アーサーも、イギリスも」
時が過ぎるごとに人間であるAの体は大きくなるが、アーサーの体はさほど変わらない。
何年経っても、いつまでも同じ会話をして。2人の時間は過ぎ去っていく。
「私ね、イギリスが好き。ここに生まれて良かったと思う」
「俺の事は？」
「勿論大好きだよ。その翠色の目とか。綺麗だもん」
そう言って彼女が指したのはアーサーの小さな翠色の目。どこか森林の緑を感じさせるような、何とも言えない美しい色だった。
国と人、時間の進むスピードが違い過ぎる。
いくら、国が人を愛したとしてもいつかは置いていかれる。まだ、子供であったアーサーが数十年後、身を持って実感することになるのだった。
・
数百年の時が流れ、現代＿。
「こんな事も、あったっけかな」
子供ながらに汚い字で書かれた日記を開きながら呟く青年、アーサー。美しい翠色の目は変わっていない。
もう、あの木は残っていなくても、もう一度あの場所に行こうと思い、外へ出る。
外に出ると居たのは、茶髪で青色の目の少女。
「Hello，名前は？」
「A、と言います」
昔と全く同じ容姿の少女だった。翠色の想いがまた動き出す。
はなれないで【フェリシアーノ・ヴァルガス】 by箸レーゼ→←リクエスト一覧的な。
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はる@四季(プロフ) - しまさん» 大丈夫でしたか、あれで…？見返したら改行使い過ぎてました… (2023年1月4日 13時) (
レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - リクエスト、受けてくださってありがとうございました…！もう尊さで消し飛んでしまいそうでした…((ありがとうございました！！ (2023年1月4日 11時) (レス) @page18 id: 662a11b162 (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季(プロフ) - 空木さん» 本当ですね。ご指摘ありがとうございます。全て修正しておきます (2023年1月2日 17時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
空木(プロフ) - 人名表記のことなのですが…フランシス・ボヌフォワだと思います…！ (2023年1月2日 16時) (レス) id: f355203805 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエスト受けてくださりありがとうございます！ (2023年1月1日 23時) (レス) @page17 id: a4aa5f5f69 (このIDを非表示/違反報告)
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