それも全て愛おしい【フランシス・ボヌフォワ】by箸レーゼ ページ15
お久しぶりです、箸レーゼです。
甘めなお兄さんがほしいなって思うときありますよね…
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あぁ、私って本当に馬鹿。
褒め上手な彼氏に言いくるめられてお出かけしたはいいけど、もっと自分の不出来を自覚するべきだったのだ。
あんなに人が多いところに行っちゃってさ…私なんかよりも綺麗な女の人がいっぱいいて。
せっかく好きなひとと付き合えたのに、また捨てられちゃうかもなぁ……なんていう自虐をまたしてしまうのだ。
「浮かない顔してるねぇ、マドモアゼル?」
「そりゃどーも。あんたは随分楽しそうじゃない、フラン」
「ふふふ〜」
何がそんなに楽しかったのだろう。
やっぱり、いつもこんな辛気臭い女と過ごしてたから、可愛い子がたくさん見られて嬉しかったのかな。
そうだよね…うん、きっとそうだ。だってその証拠にフランは美しいもの好きである。
はぁ、とため息を一つ吐きながら見下ろした身体。
今日も美味しいお菓子食べちゃったし、またダイエットしなきゃだろうか…
「ねぇ、私のこと嫌になったらさっさと捨てていいからね」
「は…ちょっ何言ってんの、」
「だってフラン、嫌いでしょ?私みたいなめんどくさい子」
「なんでそうなるかなぁ…」
ガシガシと頭を掻く姿すらサマになる。
……やっぱり、私には勿体無すぎるくらいのひとだ。釣り合わない。
並んで座るフランの綺麗なアメジストが、私の胸をぎゅっと高鳴らせた。
「んーじゃ、Aが嫌いなとこ、全部俺に言ってみ?」
「え…?」
「いーから!ほら、ね?」
真意が掴めないまま、私はぼそぼそとコンプレックスを吐き出す。
初めは遠慮がちだった声もだんだん愚痴っぽく大きくなり、言っていてまた嫌になってきた。
私が一息吐くと、フランは優しく笑みを深めて言った。
「俺、今言ったAちゃんのとこ、ぜーんぶ大好きだよ」
「は……?」
「分かってないでしょ。今から教えてあげよう」
そう言うや否や、宝物でも扱うかのように私に口付けた。
さっき私が言ったところを、全部。
それだけでどれも好きになれるなんて、もしかしてフランは魔法使いか何かなのだろうか。
「
そんな嬉しすぎる言葉を、重なった唇から伝えてくれた。
やっぱりフランは、世界一の、最高の、“私の”——私だけの、彼氏だ。
「フラン、merci.……愛してる」
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兄さん二推し\(^o^)/
想い続けて。【ルートヴィッヒ】(*) byはる@四季→←【ver.連合】(*) byはる@四季
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はる@四季(プロフ) - しまさん» 大丈夫でしたか、あれで…?見返したら改行使い過ぎてました… (2023年1月4日 13時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - リクエスト、受けてくださってありがとうございました…!もう尊さで消し飛んでしまいそうでした…((ありがとうございました!! (2023年1月4日 11時) (レス) @page18 id: 662a11b162 (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季(プロフ) - 空木さん» 本当ですね。ご指摘ありがとうございます。全て修正しておきます (2023年1月2日 17時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
空木(プロフ) - 人名表記のことなのですが…フランシス・ボヌフォワだと思います…! (2023年1月2日 16時) (レス) id: f355203805 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエスト受けてくださりありがとうございます! (2023年1月1日 23時) (レス) @page17 id: a4aa5f5f69 (このIDを非表示/違反報告)
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