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zwei ページ3

ずっと昔から孤独だった、独りだった。









友達なんてものは存在しなかった。友達が居たとしても、病気のせいでいつかは裏切られるだけ。



そう、いつかは__。

例え自分が信じていたとしても、相手は自分のことをそう思っていない。



いつかは裏切られる自分が嫌になっていく。相手が悪いわけじゃない。









悪いのは弱い体を持つ自分なんだ…。

いつもマイナスな事を考えるのは育った環境なのかもしれない。














何度恨んだだろうか、自分の病気のことを。

生まれつき弱い心臓はいつまで持ってくれるのか。


先天性の心臓の病気を抱えた自分は20まで生きられるかも分からない。

いつだろうか、医者にそう告げられたのは。そう告げられた日から、自分の思う世界は灰色ばかりのつまらない世界だと思っていた。


















その灰色の世界に彩りをくれたのはギルベルト。


あの日から2人で色んなところに遊びに行った。ショッピングモールに映画館…。















普「お前、俺のこと疑わないのかよ」

『疑う?何で』



普「いきなり“友達になりたい”ってやつと友達になろうとするとこ。お人好しにも程があるぜ」






『何でだろうね。私友達が出来たの初めてだから、嬉しくて』



普「そうなんだな」

ギルベルトが微笑む。銀髪に赤い瞳の彼の整った顔立ちは美しいものだ。






『だからさありがとう、って、言いたくて…』

段々息が苦しくなり、心臓の鼓動が早くなる。











普「お_、A!大___か⁉」


ギルベルトの声が酷く遠くに聞こえる。










ざわつく周りの声を聞きながら、ゆっくりゆっくり目を閉じた。


意識が暗い暗い闇の中に引っ張られるような感覚で、じふんのなかで何かがプツン、と切れるような音がした。

drei→←eins



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はる@四季(プロフ) - 三六 月さん» おぉお!本当だ!皆さんありがとう、 (2022年12月17日 20時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
三六 月(プロフ) - おぉ!!星に色がついてる!おめでとー!!! (2022年12月17日 20時) (レス) id: c56d0b069e (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季(プロフ) - モブキャラAさん» ありがとう! (2022年12月11日 7時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッ!!!!!もう、好きだ。うん。激重世界観大好きだからめちゃめちゃありがたい…………!!!新作も全力で応援するぜ✌️素敵な作品をありがとう…………😇 (2022年12月10日 22時) (レス) @page4 id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる@四季 | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2022年11月11日 21時

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