検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:128,648 hit

28話目 ページ28

「っ、そんな私のなんて聞いても面白くな…中2…です。」

ジリジリ迫ってくる二人の視線に堪えきれず自白する私。

「中2!?」

「えぇっ、早過ぎない?」

「別に望んでした訳じゃなくて、振り返ると顔があって…事故…みたいな感じだよ。」

お猪口に残るお酒を飲み干し、へへっと笑う。

「じゃあさ…初体験はいつだった?俺は高1。」

剛は源に言えとばかりに顎をクイッと動かした。

「はぁ…高3の春だ。」

「え、これは嫌だよ、言いたくないよ。」

…だって…経験無いもん。無いっていうか、正確には未遂。お互いに上手く出来なくてそのまま諦めて…。

「あ、もしかして経験無「違うよ、無いんじゃないよ、言いたくないの。」」

「やっぱり経験あるのか…。」

「な、何を残念そうな声出してるの、源?」

「Aだって大人なんだから経験無い方が有り得ないでしょ!?」

「それはまぁ…そうなんだけどな。」

有り得ないとか言われちゃうと本当の事…もう言えないじゃん。

有り得ないって…皆そんなに当たり前に経験…あるものなんだ。

源と剛は何人の人と夜を共にしてきたんだろう?

胸の痛みを感じながら二人の顔を見つめた。

「そういえばさ、前にAに協力してもらったアクトレス覚えてる?」

「う、うん、覚えてるよ。」

「剛、守秘義「そんなの今更だろ?あの店、摘発されて潰れたよ。」」

「そうなんだ、解決したんなら良かった。でも、何で私に話すの?」

「俺らが行きたくないって言ってた理由、知りたいかなって?」

…確かに聞いてなかったけど、今の話とアクトレスと何の繋がりがあるんだろう?

源は余計な事を言うなという雰囲気を出してるし、私が知ったら困る理由だったのかな?

「…知りたい。でも源が怒ってるよ?」

「怒ってはない…けど、Aが苦手な分野の話だと思うが。」

「あの店、追加料金で特別サービスを受ける事が出来たんだ。いわゆる性的なサービスをね。」

「せ、せ…性的!?」

枝豆を食べようと伸ばした手が滑り、ポトリと畳に枝豆が落ちた。

「俺と剛で…その隠し部屋の位置を探る必要があって、あの店でそういう事をして遊ぶのを嫌がってたって事だな。」

私が協力しなかったら、二人はあそこのお姉さんとそんな事を!?

想像するだけでもモヤモヤする。

「好きな女以外には触れたくないからな。」

「うん、俺も〜。」

「…お酒入れて。」

不快な気持ちを消したくて、剛の前にお猪口を差し出した。

29話目 →←27話目



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
289人がお気に入り
設定タグ:星野源 , 綾野剛 , 恋愛   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fugurifurifuri0 | 作成日時:2020年9月9日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。