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リオーネが会話に飽きて微睡み始めた頃、列車の細い通路をおばさんがカートを押してきた。
「車内販売よ。何かいりませんか？」
ロンは少し恥ずかしそうにサンドイッチがあると口ごもった。
リオーネは、何も要らないと言って寝る体制に入った。
「ハリーは何か買うのか？」
「全部少しずつ！どれも食べたこと無いんだ。」
「俺はかぼちゃパイだけでいいや」
ハリーが両手いっぱいの買い物をしてるのを片目にアルフレッドは銅貨と引き換えにかぼちゃパイを一切れ受け取った。
「お腹空いてるの？」
「ペコペコだよ」
「それにしても買いすぎだと思うがな。」
かぼちゃパイを食べながらアルフレッドは呆れた買い物だと思いつつ、ハリーが買ったお菓子をロンと2人で食べ散らかすのを茫然と見ていた。
正直見たこともない物ばかりだったが不思議と食べたいとは思わなかった。
「アルフレッドも食べない？」
「甘い物は苦手なんだ。二人が食べてるのを見てるだけで満腹。」
寝こけて倒れてきたリオーネの頭を撫でながら小さく溜息を零した。
「ごめんね。僕のヒキガエルを見かけなかった？
いなくなっちゃったんだ…」
三人で揃って首を振るとノックとともにコンパートメントに入ってきた
男の子はメソメソと泣き出した。
「残念ながら。見つけたら捕まえておく。」
そう言うと男の子はしょげかえって出ていった。
2人の会話を曖昧に聞き流していると、話題はロンのねずみに変わっていた。
「かっこ悪いだろ。死んでたって、きっと見分けつかないよ」
ロンの膝の上でグーグー眠り続けるスキャバーズにロンはうんざりした口調だ。
「きのう、少しはおもしろくしてやろうと思って、
黄色に変えてやろうとしたんだ。でも呪文が効かなかった。」
やって見せようか＿と言ってロンがゴソゴソとトランクを引っ掻き回して杖を取り出した。
杖を振り上げたとたん、
今度は新調したホグワーツ・ローブの女の子が勢い良く扉を開いて現れた。
「誰かヒキガエルを見なかった？ネビルのがいなくなったの」
なんとなく威張った話し方の女の子に、ロンは少し憤慨したように見てない＿と答えた。
「あら、魔法をかけるの？それじゃ、見せてもらうわ」
少女は返事よりも振り上げられた杖に興味を示し、
そう言ってアルフレッドの横に座り込んだ。
ロンは仕切り直しとばかりに咳払いをして杖を振う。
「＿お陽さま、雛菊、溶ろけたバター。デブで間抜けなねずみを黄色に変えよ＿」
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サク(プロフ) - はらさん» 訂正致しました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年5月9日 15時) (
レス) id: 7e0422b8a8 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月9日 6時) (レス) id: 55689113ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サク | 作成日時：2018年5月9日 0時
