招待状 ページ2
【ホグワーツ魔法魔術学校】
偉大な四人の魔女、魔法使いによって創設された。力を有する者が一人前になるべく集う場所。
「私、そんなことを聞いたわけじゃないわ。
何故わざわざ此処に来なければ学用品が買えないのかを聞いたの」
「そんなこと言っても、俺たちの家の近くじゃ買い物どころか人すら住んでないだろ」
黒いローブのフードをしっかり被った二人組が、人で(正確には魔女や魔法使いだが)ごった返した
ダイアゴン横丁をスルスルと抜けていく。
しっかりと握られた二人の手は決して離れない様にと力が籠められる。
『こんにちは、オリバンダーさ…ん？』
人ごみをかき分け、戸を潜った二人は幻想的なまでに物が散乱した店内に唖然とした。
「おやおや、久しぶりだね。
君たちも杖をご所望かね？」
「ああ、だけどそっちが先でいいさ。
というか、この店を片付けるのが最優先に見える」
アルトボイスの片割れが指さす先にはまさに呆然自失といった風の少年が杖を持ったまま立ち尽くしていた。
「いやいや、君たちの杖は決まっている。
カシミヤの木にサラマンダーの鱗、37�僉張灰譴老�に
それから、
柳の木にユニコーンの鬣、35�僉張灰譴老�にだ」
差し出された杖は、何の違和感もなく手に馴染んだ。
「ありがとう。でも彼は…？」
「うむ。どの杖が合うか模索中でね」
オリバンダーに杖の代金を渡すと、片割れはさっさと店から出て行ってしまった。
オリバンダーもまた、頭を掻きながら店の奥へ杖を求めて姿を消すと、少年…ハリーはやっと自分に向けられたグリーンの瞳に気が付いた。
鮮やかなグリーンの奥にはキラキラと好奇心が輝いて見えた。
「私たち今年からホグワーツなの。また逢えたらいいわね。」
ハリーが言葉を返すよりも早く、ローブが翻り、カランを音を立てた扉が閉じた。
一瞬の出来事で、現実味の薄い光景をハリーはオリバンダーに声をかけられるまで反復した。
(置いていかないでよ)
(あいつがそうなんだな…)
(そうね。…ねえ、私の話、聞いてるの？)
(ん？)
(もう！意地悪！)
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サク(プロフ) - はらさん» 訂正致しました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年5月9日 15時) (
レス) id: 7e0422b8a8 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月9日 6時) (レス) id: 55689113ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サク | 作成日時：2018年5月9日 0時
