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黒羽快斗との出会いは、運命や奇跡なんかじゃない。ただの偶然だ。

私は心臓病を患っているが、動きたいが為にゆっくりと時間を掛けて外を散歩している。いざとなったらスマホもあるし、何も心配することはない。その場で倒れたらそこでサヨナラ……それだけ。


そんなある日、私は人気のない川岸に立ち寄っていた。といっても、これは日課のようなものだから、ここへは何か特別な用がない限り必ず来ている。

今日は外に出る時間が遅かったせいかもう日暮れの時間だ。それでも、やはり彼処へ行かないと落ち着かない。

一種の中毒のようなものであった。唯一の安らぎを与えてくれるのがあの場所だったから……

しかしその日は先客がいた。学ランを着た青年の後ろ姿があったのだ。

それはとても珍しいこと。ここに人が来ることなど滅多にない。あったとしてもこんな若い子見たことない。



「お前どこの高校?」



そんな時、私の気配に気づいたのか、いきなり目の前の青年が話しかけてきた。
それにしても初対面でお前呼ばわりとは随分と鼻の高い奴だ。

多分普通の人だったら、ここで黙り込むか、動揺しつつも彼の問いに答えるだろう。
でも生憎、私は普通の人間とは違って頭のネジが外れているみたい。だから平然と振る舞ってやることにした。



「学校、行ってないの」

「あぁ、不登校か?」



世間一般から見て、やはり私は登校拒否児なのだろうか。きっと日頃からも、そういった偏見の眼差しで見られているのかもしれない。

しかし、なんの躊躇いもなく、そんな言葉を口にする彼も相当危ない人ぽい。でも逆に、それが新鮮だったりもする。

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(プロフ) - 全部面白い!続き読んで見たいです!皆さん、頑張って下さい! (2018年9月24日 20時) (レス) id: 4b63d11e04 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 正直、どストライクです…!時間ごとにそれぞれの贅沢が詰め込まれていて、読んだことのない作品の主人公にもとても惹かれるものがありました。また時間を見つけて全ての作品を読ませていただきます。この上なく贅沢な時間をありがとうございました。 (2018年9月24日 17時) (レス) id: 4ee63399c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SNYZ | 作者ホームページ:https://twitter.com/nnn_zcn  
作成日時:2018年9月24日 16時

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