◆異界の神◆第三章【原神】 (ページ11)

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◆盲目の歌姫13 ページ11

「皆んな♪海灯祭はまだまだこれからだよ！楽しんでいってね！」

香菱が前に出てカバーしてくれている…
今の内に呼吸を整えて…

〜〜〜♫〜♪〜〜〜

「『「はっ♪」』」」

拡声器から音楽が流れたタイミングで彼等が歌い踊り出すと、会場の観客からワッと歓声が沸き起こる

『「精々遊ぼうぜ」』

「『永遠喚こうぜ」』

『「堂々壊そうぜ』」

「『散々な宿命を』」

普段の彼等の雰囲気から一変、皆の目つきが変わった
立ち替わり各パートを舞って行く…

ちゃんと…皆んなの立ち位置も分かる…
鍾離さんが言ってた事はきっとこの事…

皆んなの元素がはっきりと分かる…

観客達の後ろの方で金に輝く元素と、その隣に水の元素を纏った人…

屋根に風の元素…

(皆んな来てくれてる)

『どうすれは伝えられる？』

『寂しくも幸せな瞬間』

《俺だけを見る(・・)んだ》

彼がいつも勇気をくれる──────

───────助けてくれる

《ありがとう先生》

「…ふふっ」

「…す…すごっ…」

「凝光様」

「彼女の実力をこの目で見れるなんて光栄だわ」

ステージを一望出来る場所で、煙管を蒸し眺めて居ると
間に合ったと慌てて来た甘雨がそこにはいた

「小さな花も薔薇を演じれば咲くのよ」

「そうですね」

「「『精々遊ぼうぜ」』」

(次っ…Aのソロ曲！頑張って)
(うん…)

最後の歌詞を歌い終えると、彼女以外のメンバーはある仕掛けを準備する為、直ぐ舞台から捌けると各自散って行った

すると次々と照明は消え、月明かりだけとなった

「何だ？」

ざわっ…

『夜の空を飾る綺麗な花』

『街の声をぎゅっと光が包み込む』

音がなくなり彼女だけの声になると、観客もシン…と静かになる

『音の無い二人だけの世界で』

『聞こえた言葉は「好きだよ」』

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