◆彼女5 ページ5
噂をしたら何とやらだよ全く…タイミング良っ
目の前に現れたのは今、考えていた人物だった
「……⁈…っA⁈」
俺の背にいる彼女を見つけた途端、目を丸くして彼女の名を呼ぶ。先生ってそんな反応するんだ…
「先生声が大きいよ…彼女が起きてしまう」
「何かあったのか…」
軽く睨まれた…
「そんな目で見ないでよっ…怪我した彼女を介抱して、彼女のお使いとやらも手伝って、なんなら優しい俺はそのままお家に送ろうとしてただけだよ」
彼女を彼に渡すと、大事そうに抱える
いや、やっぱり過保護過ぎるな…
「……そうか」
「怪我の理由は…」
───────…
見ていた事を丁寧に説明すると、納得したのか
ようやく彼から疑いの目が晴れた
「この神の目渡したの先生でしょ?先生のシールドだった」
「その様子だとちゃんと発動していたみたいだな」
「流石に俺でもダメだと思ったんだ。持たせていて正解だったね」
「…ふむ。まぁ、この怪我が別件だと言う事は仕方ない…今回の件は助かった…感謝しよう」
「ひとつ忠告するなら、この子無防備過ぎるかな?人見知りだと思えば、こうやって初対面の人に身を預けてしまう…大事にするならちゃんと教育しときなよ?」
「ふふっ…分かった。それは俺も同意見だ。善処しよう」
そう言って彼は往生堂へと帰って行った
数時間とはいえ、背中にあった温もりが寂しく感じる
故郷の弟妹達に会いたくなってしまった…
「こりゃ、先生が手放さないわけだ」
彼は見送った後照らす街明かりに消えて行った
───────……
パチっ
『…………はれ?』
「目が覚めたか?」
目が覚めると自分の部屋…
横たわるベットの横で椅子に座って本を読む鍾離の姿がそこにはあった
『あっ!お使いっ!!…ぃ痛っ』
「おっと…」
はっと頼まれていた事を思い出し
勢いよく起き上がると、床に踏み込んだ途端痛みが走る
倒れかけた身体を咄嗟に支えると、ベットへと戻してくれた
「足を怪我してしまったのだろ?あまり動かさない方がいい」
『ごめん…そうだった』
「君の仕事は無事終わっている」
『タルタリヤって人から聞いたの?』
「あぁ」
『御礼言いそびれた…』
少ししょんぼりする彼女、迷惑を掛けてしまったと
彼女なりに反省しているのだろう…
彼女らしいな…
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葉(プロフ) - nanoさんご指摘ありがとうございます!鍾離先生の二人称を意図的に変えています!後程空君も出て来ますし、夢主ちゃんをより一層特別に感じて欲しいからです!モヤモヤさせてしまって申し訳ありませんっ (2023年2月15日 7時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
nano(プロフ) - 余計な事だったらすみません!おそらく鍾離先生の二人称は(君)ではなく(お前)だと思われます(汗)でも個人の解釈で変更しているのならすみません…ずっとモヤモヤしてたので!お話はとても面白いです (2023年2月14日 21時) (レス) @page21 id: bd4e1a1598 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - ほのかさんありがとうございますっっ!とても励みになります!嬉しいっっ更新頑張りますね!♪ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - 苺さんごめんなさいっっっ外したつもりが、外れてなかっっっったっっっっっ外しましたっっっ何度もすいませんんんんんっ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 最高に面白いです!!!更新されるたび吹っ飛んだこっちきますね!応援してます! (2023年2月8日 18時) (レス) @page3 id: 5ab7e5fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺翠 | 作成日時:2023年2月7日 22時