◇療養 ページ6
『……退屈』ムスッ
怪我をして三日目…
痛みは和らいで来たがまだ歩けそうにない…
白先生に診てもらい、この程度なら一週間程でしょうと告げられ暫く安静にする事となった
行秋から借りている本も読み終えてしまい…
何も出来ない休息がこんなに退屈だとは思わなかった…
《こんにちは》
『?』
突然声が聞こえた
今まで聞いた事のある魔物の声ではなく…
ただはっきりと聞こえる
『こんにちは?』
《あら?あまり驚かないのね?》
『退屈だったからかな?』
《ふふっその理由なら私しもそうだったからよ》
声しか聞こえない。姿はどこにも無かった
幽霊?でも怖くないなぁと割と順応している自分に驚いている
『私はA。幽霊さんは名前あるの?』
《こんにちはA、私しは月よ》
『ツキさんね?よろしくね』
《ふふふっお互いお名前を知ったから私し達はお友達かしら?》
『そうだね!お友達だよ♪えへへ』
幽霊とお友達なんて変なのっ
クスクス笑ってると扉が開いた
「誰と話して…???????」
『ひぃっっびっくりしたっ』
お膳を持った胡桃が入って来たのだ
《ふふふ私しの声はアナタしか聞こえないわ?変に思われちゃったかしらね?また話しましょ♪》
そう言うと、彼女の声は聞こえなくなった
『お化けと話してた』
「…お化け?誰もいないよ?」
幽霊が見える胡桃がそう言っているから本当に消えたのだろう…
『消えちゃったかな?』
「まぁいいや、これ鍾離さんと香菱から♪Aが好きだから渡して〜って持って来たよ」
『わぁぁいありがとう♪これ凄く好きなのっ頂きます!』
巷で話題のグォパー饅(肉まん)と水晶蝦だった
嬉しいっっ
「ふふっ本当幸せそうに食べるよね♪」
『おぃひぃ♪』ポポポポ
「今日はスメールローズだね♪」
淡い紫の花が数本咲いた
マジで何なのこの自分の体質
「同席しても良いだろうか?」
コンコンと戸を叩き彼が部屋へと入るとベットの近くの円卓に彼女の顔が見えるよう座った
「自分のお膳を用意してたら遅れてしまった」
『丁度退屈だったの!へへへ!これありがとう美味しい』
「以前好きだと言っていたからな?香菱に頼んでおいたんだ………頭が可愛らしくなっているな」
さっきから頭ばっかり目線が行ってたから言いたい事は何となく分かる
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葉(プロフ) - nanoさんご指摘ありがとうございます!鍾離先生の二人称を意図的に変えています!後程空君も出て来ますし、夢主ちゃんをより一層特別に感じて欲しいからです!モヤモヤさせてしまって申し訳ありませんっ (2023年2月15日 7時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
nano(プロフ) - 余計な事だったらすみません!おそらく鍾離先生の二人称は(君)ではなく(お前)だと思われます(汗)でも個人の解釈で変更しているのならすみません…ずっとモヤモヤしてたので!お話はとても面白いです (2023年2月14日 21時) (レス) @page21 id: bd4e1a1598 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - ほのかさんありがとうございますっっ!とても励みになります!嬉しいっっ更新頑張りますね!♪ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - 苺さんごめんなさいっっっ外したつもりが、外れてなかっっっったっっっっっ外しましたっっっ何度もすいませんんんんんっ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 最高に面白いです!!!更新されるたび吹っ飛んだこっちきますね!応援してます! (2023年2月8日 18時) (レス) @page3 id: 5ab7e5fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺翠 | 作成日時:2023年2月7日 22時