◆鍛錬3 ページ32
『でも… 私厳密に元素力を扱えている訳ではないから…その法器が反応するか分かんない…』
「む…」
「声や音を媒介にしているからな」
『私の声が武器そのもの』
言われてみたらそうだな…
『でもやっぱり私魈や先生みたいに槍扱えるようになりたい〜』
「駄々を捏ねるな」
『む〜〜……』
諦めろと言われた気分だ…
まだまだ彼らと並ぶには、ほど遠く…机に項垂れる
石で出来てるから冷い…
気落ちしたのに気付いた魈がわしゃわしゃと撫でてくれた
「お前は良くやっている」
『………ありがとう魈』
良い関係性だな…
彼女が羨ましく思う時がある…俺には少し距離があるからな…彼が素直になる事は殆どない…唯一心を開いている俺とは別の特別な存在のようだ
『………スヤァ』
「……Σ…ここで寝るなっ」
「ハハハっ疲れたのだろう…暫く寝かせてやれ」
「………承知しました」
彼女を木陰へと連れて行くと、風邪を引かぬようにと着ている上着を掛けてやった。彼も彼女の側に座り静かに遠くを眺めている
俺も同じように腰を掛け書物を暫く読んでいたが、ふと彼女の横に座った彼が心地良い気候に眠気を誘われたのか、船を漕ぎ始めていた
俺もたまには昼寝でもしよう
草木の香りと、風に煽られ葉の掠れる音が心地良い…
意識は直ぐ夢へと誘われた
───────……
パチッ…
割と寝てしまった…
「二人ともそろそろ起き……」
「……スヤ」
『スヨヨヨ』
あの魈が…爆睡している…
大事な事なのでもう一度言うぞ？
あの魈が爆睡しているっ…彼女を抱き枕にしてっ…
暫く眺めていたい…
「……っ(悶」
彼女も腕の中で心地良さそうに眠っている……
こんな珍しい事は起きない。二人とも気持ちよく眠っている所を起こすのは気が引けるが、そろそろ昼が過ぎてしまう…
先に魈を起こす事にした。彼を起こせば彼女も起きるだろう…
「魈…そろそろ起きるんdシャッ
風が舞い、彼も居なくなった
激しく動揺したのだろう木の天辺まで飛んで行った
「ハハっ別に咎めないから降りて来い」
シュタっ…
「ももももももももも申し訳ありませんっっっとんだ御無礼をっっ(焦」
『うるひっ…』ペチン
「ばっ…馬鹿者っっ早く起きぬかっっ」
「ハハハハっ……っ」
たまには良いものだな
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葉(プロフ) - nanoさんご指摘ありがとうございます！鍾離先生の二人称を意図的に変えています！後程空君も出て来ますし、夢主ちゃんをより一層特別に感じて欲しいからです！モヤモヤさせてしまって申し訳ありませんっ (2023年2月15日 7時) (
レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
nano(プロフ) - 余計な事だったらすみません！おそらく鍾離先生の二人称は（君）ではなく（お前）だと思われます（汗）でも個人の解釈で変更しているのならすみません…ずっとモヤモヤしてたので！お話はとても面白いです (2023年2月14日 21時) (レス) @page21 id: bd4e1a1598 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - ほのかさんありがとうございますっっ！とても励みになります！嬉しいっっ更新頑張りますね！♪ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - 苺さんごめんなさいっっっ外したつもりが、外れてなかっっっったっっっっっ外しましたっっっ何度もすいませんんんんんっ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 最高に面白いです！！！更新されるたび吹っ飛んだこっちきますね！応援してます！ (2023年2月8日 18時) (レス) @page3 id: 5ab7e5fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺翠 | 作成日時：2023年2月7日 22時
