◆異界の神◆二章【原神】

◆お手伝い ページ8

『いらっしゃいませー！万民堂へようこそ♪何名様ですか？』


雲一つない快晴の空…

…気候は春の陽気

今日も璃月港は外交のため多くの人が訪れ、街もお店も各所賑わっていた…
万民堂もその一つ、最近名店として名を上げお店は人手不足。そこで忙しい時に彼女は度々手伝っていた


「お嬢さん！ご注文いいかな？」

『失敬なっおねぇさんだもん！…アハハっご注文をどうぞ♪』

愛嬌が良い娘がいると噂が噂で呼び
彼女目当てに来客する人もしばしば…

「Aごめんねぇ！いつも手伝ってもらっちゃって」


申し訳なさそうに謝ってくる香菱に注文表を渡すと
彼女は笑顔で答える


『ううん！香菱にはいつもご馳走して貰ってるもん！他に手伝える事があったら遠慮なく言って！』



………​──────



「って言う事があってね？いつもAには助けて貰ってるの！」

「それなら私もあるよ？そのお店でお手伝いしたら、香菱が「お手伝い代」ってモラくれるじゃない？
あれ、ウチに入れてくれるんだよー！宿泊費と食費代って必ず毎月〜！どっかの誰かさんとは大違い」

「しかも稽古もしてるんだって！何かあった時に皆んな守れるくらい強くなるんだって言ってた」

「本当良い子だよ…ボクの長くなりがちな話しだって嫌な顔せずに聞いてくれるし…」


「何なら出先で取引き先見つけて、ちゃっかり契約しちゃったんだよ？」



《えへへ♪…何か気に入られちゃってここで契約したいんだって》



《すいません、こちらでA様いらっしゃいますか？お詫びさせて頂きたい事がありまして》


「えっ有能すぎない？」
「でも本人は出来てないって思ってるの…」
「本当頭良いのに抜けてるんだよね」


『あれ？皆んな集まって何してるの？』

噂をしたら何とやら…
当の本人が現れた


▷たたかう
▷逃げる
▷可愛がる
▶︎くすぐる


『あひゃひゃひゃひゃひゃ！！何でじゃっ！』


「いやー、間抜けな所みたいなって」
「胡桃、Aは元から抜けてるぞ？」
「重雲…それは失礼だよ」

『抜けてるってどれが？浴槽の話？』

「ほらこれだよこれ〜」


今一話しの流れがピンと来ていない彼女を置き去りに話しを進める一同…

「Aが働き者って話してたんだよ〜」

『えっ⁈そうかな？ただ私は恩返ししたかっただけで……もしかして迷惑だったかな？余計なお世話だった？』

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