◇望舒旅館 ページ7
「A。少々聞きたい事があるんだが」
『なぁに?』
現刻早朝、璃月から出発した二人は望舒旅館へと赴く為
荻花州の当たりまで歩いて来ていた。
彼女は恐らく戦闘経験も少ないだろうと、敵地を避け
比較的安全なルートで向かっていた。
他愛のない話をしながらな…
「君は今何も思い出せない状況ではあるが、何か思い出せた事は今の所はないか?昨日ワサビと香菱に伝えてただろ?」
『あぁ…具体的には思い出せてないけど、連想で出て来たの。嫌いな物=鼻にくる物。匂い。辛い。刺激的って』
「なるほど」
『逆に好きな物って考えると…木ノ実とか?甘いものって感じで……あ、後。他の人には見えなかったんだけど』
「見えなかった?」
思わず足を止める。
『えっと、昨日起きた時から。胡桃も鍾離さんもオーラ?の色が見えて。胡桃は赤で、鍾離さんは黄色で香菱は赤だったかな?』
「……それは恐らく元素力の事だな」
見えている?元素力が?彼女達は確かに神の目を持っている…が…
『元素力?……見える人と見えない人と居るから不思議だなって思ってたけど、葬儀屋さんって言ってたからお化け的な何かかと思ってて怖くて聞かなかった』
「そうか…。しかし、どんな些細な事でも良い。気になる事があれば言ってくれ」
『分かった』
少し落ち込んだ彼女の頭を撫でてやる。
まぁ、無理もない。彼女の性格は少し臆病的な部分もある。内気と言うか遠慮しがちと言うか。
どこか守ってあげたくなる…そんな良き娘だ。
ゾワワっ
『!』
突然彼女が反応した。
俺よりも早く…
素早く彼女を後ろにやるとワラワラとその存在が現れた。
「ヒルチャールか…」
『…み…見つっ…』
「!…A下がっていろ…」
何か言ってる…何を言ってる?
一度に沢山の声が聞こえる…早くて聞き取れない…。
ドシン………ドシン……
「なっ…何故こんな所に遺跡守衛まで」
俺はすぐ彼女にシールドを貼ると周囲を見渡して状況を把握する。
俺1人でも問題ない数だが、彼女から離れ無ければならない。
遺跡守衛まで居る…ここは一旦引くしか無さそうだな。
「!」
容赦なく奴らは攻撃してくる。
彼女を脇に抱えて咄嗟に避けるが、彼女が怯えているのがわかる
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葉(プロフ) - わわわわわっ申し訳ありませんんっありがとうございますっっ!気が付きませんでしたっっ!外しましたっっっ!ご報告ありがとうございます! (2023年2月8日 17時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ!外したほうが良いと思います。 (2023年2月8日 11時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - あぁあありがとうございますっっ色々書きたい話し沢山あるので頑張って更新出来たらなぁと思います!とても励みになりますご感想ありがとうございました! (2023年2月7日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - 更新頑張ってください!!!! (2023年2月7日 16時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - いいですね、この関係性というか話の進み方構成というか、、好きです…… (2023年2月7日 16時) (レス) @page32 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺翠 | 作成日時:2023年2月1日 10時