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44話目。by86 ページ46





しかしフィルテはそれを裏切る
かたちとなる。
「どんな人でも、
助けるのが当たり前だから、
僕・・・いや僕『たち』は行くよ。」

もしこれを言ったのがギャリーで
あればローザは反論しただろう。
しかしイケメンだったので心の中で
許してしまった。


脳内で心酔してると無情にも
パンドラの箱は開いてしまった。

「フィルテ?寝ちゃった…の…?」

「あっ、リ、リィ。えっと。」

なんとなく視界に入ってたピンク髪と
狼狽するフィルテがそこにあった。

「…だ、誰?」

「えっと…その、この子は…。」

ローザの中で赤い薔薇が1本
炎上し始めていた。


「知らない女と何していたのよ!?」

「違うんだって……!!落ち着いて…!」

『知らない女』というワードが
気に食わずついにローザはギャリー
との契りを解くことにしてしまった。

「フィルテと寝るのを約束を
したんだわ!!」

「黙りなさい!!
勝手にしたんでしょ!」

側から見ればピンク髪の彼女の方が
正論である。もっとも、この状態じゃ
誰が正解なのかとかどうでも
良いのだが。


と、誰かが来たらしく皆
(勿論ローザは含まない)が
誰かの方向を向いた。
ヒーローものでよくある
『重要なことが起こると怪物が
襲ってこない』現象のときの怪物に
なったような気分を味わったが
それはほんの一瞬で。


「あ、そうだった!フィルテ
どういうつもりなのよ!」

フィルテに言い寄るピンク髪を
小さい体で遮った。

「ちょっと!私のフィルテに乱暴な!」

「貴方のじゃないわよ!」

『修羅場』と言っていいのだろうか。
人間と妖精なので少し微妙な
ラインである。

「早く出て行きなさいよ!
ちんちくりん!」

『ちんちくりん』。彼女、ひいては
妖精には禁句の沸騰ワードである。

「うっさい!テメーは頭に
プリンぶつけて死ね!」

「もういい終われ。」とローザに
プリン・・・ではなくミニベッドが
ぶつかった。

「約束を守れないやつは一緒に
泊められない。」
ギャリーはもう片手の指に
ギターケースの紐を引っ掛けていた。


そして結果がこの様である。

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吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しました!お話の更新は続編でお願いします! (2019年7月15日 21時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しまーす! (2019年7月15日 20時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新しました。 (2019年7月15日 9時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新します。 (2019年7月15日 8時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 更新しました (2019年7月14日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:吹雪ほのか@ピノさま | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月5日 20時

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