【小説】転生者達の高校ライフ

○4話〈ノエル〉 ページ4

「っは、はぁ、っラストー！」



叫び声とも言える喝を入れると、ノエルの能力、空間操作によって、跡形もなく押し潰されたモンスターの肉片が耳を塞ぎたくなるような音を立てて地に散らばった。と同時に持っていた剣を鞘に仕舞うこともせず、そのまま地べたにへたり込んだ。


(流石に今回は堪えたな……)


荒い息を整えながら連闘で受けた傷の具合を確認すると、血は出ているものの、幸い軽傷のようだった。


ほっ、と息を吐き安堵するも束の間。
突然魔法陣が現れ、金縛りにでもあったかのように動けなくなった。

「なっ！？」


驚きと同様を隠せないでいると、誰かの能力か何かは分からないが、目の前に紙がポッと現れた。

よく見ると、文字が書いてあり、どうやら手紙らしい。


「学校？転生？ちょ、冗談とかドッキリの度がすぎるんだけど！？」


とにかく魔法陣から抜け出そうとして、能力での離脱を試みるも、何故だか能力が発動しない。
試行錯誤しているうちに魔法陣はみるみる広がり、ついには完成してしまったようで、淡い光がノエルを包み込んだ。



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「いったた……」


どうやら比較的高いところから落とされたようで、体に鈍い痛みが入った。


転生してもこういう運の悪さは健在のようで、少し嫌気がさしたが、今はそんなことはどうでもいい。


現状把握の為、顔を上げるとポカンとした俺と同じ状況にいるらしき人達がいた。その中には顔馴染みの相手もおり、どうやらあの世界からは俺以外も飛ばされたらしい。


(さて、どうするか……)

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