HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ5)

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５４話ページ5

べ「いただきま～す!」

ベリルはがっつきながら食べた・・でも・・どこか幸せそうだった

べ「・・ところで・・ラト、まだ怒ってたか・・?」

ベリルは不安そうに聞いてきた

あ「大丈夫!きっともう怒ってないと思う!」

私の言葉にベリルは胸を撫で下ろした

私はしばらく部屋に滞在し、今度はタイトの部屋へと向かった

ただ・・

ひとつだけ気にかかることがあった

ベリルの行動だった

ベリルは私がタイトの部屋にいくといったとき、少し険しい顔をしていた

そんなに・・今はいけない状態なのだろうか・・

アレン君への謎が深まる・・

もう・・深まってばかりだった・・

そして・・私もどこか・・

彼を・・私の知っているアレン君とは思えなかったのだった

・

・

タ「・・ありがとう・・心配してきてくれたんだね・・」

タイトは弱々しい声で私に向かっていった

まるで・・病弱のこのような・・そんなイメージを植え付けられたのだった

あ「ううん・・いいの・・それより・・」

「兄弟の仲が悪いとこ・・初めて見た」

そんな言葉が口から出そうになった

私はいそいで口をふさいだ

でも、タイトには見透かされていたのだった

タ「・・アレンは・・僕の大切な兄弟でもあり、親友でもあった・・「キサラ」というこを・・僕から・・奪ったんだ・・」

その言葉に私は驚いた

私はただただ、驚くことしかできなかった

あ「・・その・・まさか・・」

タイトの表情はとても暗くなった

私はすぐに聞いてはいけないことだったと気がついた

だけど・・ここで引き返すなんて・・私には出来なかった

私は覚悟を決め、タイトの話を聞くことにした

タ「・・居ないよ・・もう・・この世界のどこにもね・・」

タイトの瞳はただただ・・どんどん冷たくなっていった

私はそれ以上は何も聞かず、部屋を出たのだった・・

ガチャン・・・

タ「・・・キサラ・・」

タイトはAが部屋を出たあと・・胸の中に隠していたペンダントを握り締めた

どうやら・・キサラとの思い出と見える

タイトは泣きそうな顔でなんども小さく呟いた・・

「キサラ・・キサラ・・」と・・